FPのひとりごと

▼さらばアメリカ−ヤンキ−の憂愁D

その一団は
どやどやどやっと入ってきました

白い肌 金髪 青い目のヤンキ−軍団でした
その短髪で 現役軍人であることがわかりますが
羽目のはずし方と 幼いじゃれあい方で
“新兵”か それに近い立場であろうこともわかります

たしか5人ぐらいのグループでしたが
我が軍団と目的は同じらしく
契約成立組は 大声ではしゃいで2Fに向かいました

店内には 静寂と いくばくかの空虚な空気が
流れ始めていました
そのとき お互いが お互いの存在に気付きました

『ハーイ!』
私から 話し掛けてみました
最初は 怪訝そうな顔をしていましたが
向こうも
『ハーイ!』と返してきました
目と目が合って お互いの同じ境遇を
瞬間的に 理解しあいました
そして “内戦”が終結するまでの間
時間をつぶす という共通の目的のため
即席の友達になって 会話をすることにしました

                  (つづく) 



2008.12.18:tnw

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