FPのひとりごと
▼さらばアメリカ−ビッグ3の行方A
今回のビッグ3に対する支援法案が
米上院で事実上の廃案になった理由に
共和党の反対派が突きつけた労働コストダウンを
UAW(全米自動車労組)が突っぱねたことだと
マスコミに報じてある
ビッグ3を含む米大手自動車メーカーの労働コストは
日本メーカーの2〜4割程度高いのだそうだ
国民の血税を 民意の賛同も殆ど得られずに拠出するというのに
労働コストダウン=賃下げ に応じられないというのである
私には これを理解する能力を持ち合わせない
だいたい 端から世論の反発をかっているのに
UAWが民主党やオバマの支持母体だからと
議会多数派の民主党が無理無理通そうとしたこの法案
通してもらうなら 条件は飲むからと頭を下げるのが普通でしょう
法案が通らずに一番困るのは誰なのか わかっているんだろうか
開拓時代からの名残で 自分の権利は自分で守るということ
そりゃーたいへん結構なことなんでしょうが
時と場合をわきまえろよ ばっかじゃねーのか と言いたい
プライベートジェットで借金を申込みにきた経営者もバカだが
自分たちの置かれている立場を客観的に理解できない労組も大バカだ
今回のアメリカ発の世界同時金融危機は
もしかして 起こるべくして起きたのかもしれない
経済をマネーゲームにして弄んだツケが回ったのかも
金融がこけて 製造 流通 小売 サービス業・・・
全滅ということになるのは間違いないが
唯一世界をリードするIT・ネット産業がこけたら
アメリカは メルトダウンしてしまう
でも
もっと恐ろしいのは この危機を脱するのは
やっぱりアメリカの復活しかないというジレンマ
EUはアメリカの真似をしてきただけだし
BRICsとりわけ中国とインドには期待は持てるが
既に 内部崩壊が始まっているし
日本・・・話にも何にもならないし
嵐が過ぎ去るのを 祈って待つしかないのか 今回は・・
(つづく)
2008.12.13:tnw
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