FPのひとりごと

▼保険会社の憂鬱−護送船団方式B

私が損保の社員だった時代
自動車保険ばかりか火災保険・傷害保険も
特殊な売り方をしている会社以外は
ほぼ同一の料率を採用していました
ま 平たく言えばどこも同じ保険料でした
『カルテルでねーの?』と言われれば
『そうかもねー』と言うしかありませんが
これ 大蔵省が認めているものでした

大蔵省は 損保業界の健全な育成のため?
体力のない弱小な保険会社でも利益が出る料率
これを 積極的に認可していました
その料率を 大〜小まで採用するわけですから
当然ながら業界全体が儲かるようになってるし
大きいところは ばかみたいに儲かるわけです

以前に書きましたが・・
中途入社して2ヶ月 まだ研修しかしていない
新入社員の私に 満額のボーナスを払ったばかりか
入社した年がたまたま創立110周年というだけで
11万円上乗せされていました もちろん社員全員に
給料も破格でした 残業代が月20万を越えたことも・・

この 全社をずるずるまとめて引っ張っていくことを
護送船団方式といっていました
母船は もちろん先頭で波を切る大蔵省でした

大蔵省と業界の蜜月時代でした

                  (つづく)
2008.12.03:tnw

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