FPのひとりごと

▼保険会社の憂鬱−護送船団方式A

自動車保険は
ダイレクトが出てきてから
ユーザーとしては 選択の幅が
以前より ぐっと広がってきています
一般消費者としては喜ばしいことなんでしょう

“海上”や“火災”がくっついた老舗損保から
カタカナ系新興勢力 外資系・・がごっちゃになって
新車販売台数の激減 若者の車離れ ガソリンの高騰で
いまや衰退産業となりつつある“自動車保険”業界で
バチバチッと火花を散らしながら販売競争を繰り広げています
“明るい未来”が見えてこない“不毛の戦い”です

基本的な補償内容は だいたいどこも一緒ですが
販売経路や付帯サービス そしてなにより保険料
これが 各社ごとに差があります
ダイレクト系は 『安さ』をウリに攻勢をかけていますが
“守旧派”は“保険金不払い問題”でミソをつけてしまい
この土俵では まともに戦うつもりはないようです

私がまだ損保の社員だったころ
『白タリフ』というものがありました
タリフって何語か知りませんが『料率表』のことです
要するに 保険料を算出するためのデータブックです
いまはオンラインのパソコンでする保険料算出を
そのころは タリフを見ながら手作業で行っていました

損保には販売資格(初級・普通・上級・特級)があって
代理店や社員が受験させられました
そのときに保険料算出の問題に使うタリフは『白タリフ』でした
試験は損保協会がやってるんで 各社入り乱れなのに
同じ白タリフで資格試験???
そうなんです!
当時 保険料はどこの損保会社でも同一だったんです
考えられますか
で それを強力に推進していたのが大蔵省でした

                    (つづく)

2008.12.02:tnw

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