FPのひとりごと

▼投資を考える−投資信託C

証券会社から送られてくる
自分の投資信託の残高を見て
深〜い溜息をつかれている方が
いま この日本には一体どれくらいいるんでしょうか
ついこないだまでは ほくほく顔だったのに・・
誰を 恨めばいいんでしょうか
サブプライム リーマン グリーンスパン・・
いやいや あんなに熱心に勧めた銀行!

『この野郎 責任者出てこい!!!』

お気持ち お察しいたします

6・12・36ヶ月リターンなどを見ても
99%以上がマイナスのパフォーマンス
これじゃ 誰だって恨み節の一つも出ます
でも
どこに何を言ったって 誰も助けてくれません
それが投資の世界 自己責任の世界
やっちゃって初めて知るんです
投資の怖さ と 自己責任の重さを
(かくいう私がそうでした  恥ずかしながら)

そして弱り目に祟り目なのが・・・
投資信託は いわば“資産運用代行サービス”なのです
当然 サービスに対する対価が発生します
これが成功報酬になっていて
純資産額が減ったら 無報酬というならいいんですが
預けたお金がどんなに減ってしまっても
この“サービス料”だけは払わなならんのです
どのぐらいかというと・・

まず 申し込んだときの販売手数料が1〜3%
1回こっきりです 銀行が窓口だったら銀行に入ります
(ノーロードといってこれがゼロのものもあります)
次に預けている間中ずーっと取られるのが
信託報酬や監査費用 これが約2%前後
ん? なにこれ? 2%を毎年! “え゛−−−”
つまり預けたお金をそのまま運用するんじゃなくて
最初に2%差し引いといて それを運用するってこと!?
それじゃ 5%で回っても 差し引き3%
     2%で回ったら 差し引き0%
今回みたいにマイナスのリターンなら・・・
“泥棒に追い銭”とは 正にこのことです
なんぼ顧客の資産が毀損しようともらうものはもらう
だから言ったでしょ 胴元は儲かるって
これだけじゃないんです
『ざけんじゃねー やめてやる!』と解約したら
今度は 信託財産留保額というのがかかるんです
ま ファンドに対する迷惑料みたいなもんです
迷惑って?! 絶句するお気持ちよくわかります

“稼ぎに追いつく貧乏なし”の頃は
こういう仕組みが見えてこなかったんです
でも 貧乏が稼ぎを抜き去って大差をつけています
投資信託は まさに“冬の時代”突入です
で いろんなものが 透けて見えてきたんです
見えてきたのは いいんだけど
投信 あまりの極寒状態で引くにも引けません
だって いま解約したら“大損”ですから
うーん 待つしかないんでしょうが いつまで??
その間にも 引かれるものは確実に引かれてるし・・

行くも地獄 戻るも地獄・・・

悩ましい問題です

                (つづく)



2008.11.27:tnw

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