FPのひとりごと

▼投資を考える−投資信託@

バブル崩壊から苦節十数年
やっと巡ってきた株価復調に合わせて
急激に売上を伸ばした投資商品に
投資信託が あります
かつては 証券会社だけが販売窓口でしたが
投信会社の直販 銀行・保険会社の窓販
最近では郵便局(ゆうちょ銀行)まで加わり
ほぼすべての国内金融機関で取扱うようになりました

さて 投資信託とは なんぞや・・
投資はいいとして“信託”ってなに?
そのまま直訳すれば『信じて託す』です
例えば 国内株に投資する場合
自分で儲かりそうな銘柄を選びます
それで もし 大損したとしても
それは自業自得 誰のせいにもできません
これって 素人にはちょっとハードですよね
元々 日本人には相場に対して“食わず嫌い”感があり
なんとなく敬遠されてきた過去があるのに
いきなり投資先を決めろと言われても・・・
というのが 初めての人の本音だと思います

そこで登場したのが 投資信託です
どこのどんな投資信託を選ぶかは もちろん自分で決めますが
そっからさきの日々の運用(売ったり買ったり切ったり張ったり)は
専門家=ファンドマネージャーに任せてうまくやってもらい
儲かった分(分け前)を還元してもらう これが投資信託です

運用はプロ中のプロ(村上氏が言ってた)がするんだから
こんな安心なことはなく 素人の投資には最適に思えます
一見 非の打ち所のない投資商品に見えます
団塊世代の退職金やカビの生えかかったタンス預金が
投資信託に大量に流れたのも 不思議はありません
でも
自慢するわけではありませんが
クライアントに投資信託を薦めたことはありません
(未遂はあります・・大損させる一歩手前でした)
なぜか?
いま投資信託の実績がボロボロで全然売れないから言うんじゃない
実は元々構造的な問題を抱えているからなんです

                        (つづく)




2008.11.17:tnw

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