FPのひとりごと
▼因果応報−25
学生時代 親友が
法政大学に いってました
アパートは豊島区の雑司ヶ谷にありました
春・夏休みには よく遊びに行きました
親友の生活費に 私の交通費が流用され
都内でバイトして交通費を工面するため
2ヶ月の長逗留をしたこともあります
でも なんだかんだいって
ここでの共同生活ほど楽しかったことはありません
まず 住まい
今にも倒壊しそうなおんぼろアパートでしたが
近くには鬼子母神があり 路面電車も走ってました
下町の情緒が まだ色濃く残り
商店街の人たちも人情味に溢れていました
私は ここが好きで 親友がまだ寝ている早朝に
鬼子母神の境内やら商店街のあちこちを散歩していました
休みの日(ってずっと休みだけど)には
荒川線に一人で乗って 遠く早稲田などにも出かけてました
銭湯があって 酒屋があって 本屋があって・・・
ほんとにいい味を出した 下町の商店街でした
(『水もれ甲介』のロケ地になってました)
大学・・
親友にくっついて 法政大学に行ってみました
これが大学だ! これがキャンパスだ!
という光景が 私の眼前に広がっていました
カルチャーショックでした
都内のナイスなロケーションに位置する大学には
歴史と伝統の重さをいやというほど感じさせられました
キャンパスには おしゃれな学生たちが闊歩し
華やいだ空気が充満し 圧倒されてしまいました
そうか やっぱり これがあこがれのキャンパス!
俺が目指していたのは これだったんだー!
同じ大学と名がついても天と地ほどの差がありました
ちょっとグランドに寄ってみたら あの江川がいました
(法政野球部の黄金時代の頃ですから・・)
後頭部を ガーンと殴られたみたいでした
畑の中のアパートの自室に戻り
『俺は何をしてるんだろー』 と自問してみました
答など出るわけはないのですが・・
自責の念にかられるだけでした
(つづく)
2008.11.13:tnw
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