FPのひとりごと

▼因果応報−R

なんやかやで
最初の受験も無事終わりました
みんな合格電報なんかの手配で
忙しいキャンパスを後にし
何の感慨もないまま帰宅しました

こっそりと代ゼミや駿台の募集要項などを
取り寄せたり 二期校受験目指して・・
みたいなカムフラージュをしたりしていました
家族は それが“落ち込み”に見えたようで
当人は なんともないのに“腫れ物”扱いでした

そんな中 合格発表があった(んだそうです)
当時は 掲示板を見に行くか 合格電報が
一般的に合否を知る手段でありましたが
発表当日にラジオでの速報があったり
翌日には朝刊で実名の発表もあったりしました
(個人情報もへったくれもない時代ですから・・)
私 その日が合格発表の日であることさえ
まったく 頭にありませんでした
たしかFMで音楽を聴いていたんですが
家族は 合否の速報を聞いていたと勘違いし
しかも 何も言わないので(そりゃ何も言わんわな)
あーやっぱりだめだったか と思ったんだそうです

そんなとき 家電が鳴りました
いっしょに受験した友達からでした

開口一番 『おめでとう!』

当方 『・・・・・・・』

再度 『おめでとう!』

当方 『はあ?』

驚天動地とはこういう事を言うんでしょうなー
とにかく ただビックリです
うれしい とか やったー などという感覚は
まったくありません
ただただ 『なに それ・・』でした

運命の糸が複雑に絡み
望みもしなかった大学への入学が
決まってしまった瞬間でした

              (つづく)




2008.10.21:tnw

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