子供部屋について考える
今回は、家づくりの際によく検討していただきたい 『子供部屋』について考えていきたいと思います。 というのも、子供部屋をどう考えるか? そして、どうつくるかによって、 家のコストが全く違ってくるからです。 ■子供部屋の位置を考える まずは、子供部屋の位置から考えてみましょう。 一般的に2階に配置されるのが当たり前のようなイメージがありますが、 実際にそれは家を建てる全員にとって良い間取りでしょうか? 当たり前のように子供部屋を2階に配置するとなれば、 1階には客間やお子様の遊ぶスペースを兼ねた部屋が、 リビングとは別で必要となるでしょう。 お子様たちが小さいうちは、 2階にある自分たちの部屋を すぐには使ってくれないからです。 結果、その余分な部屋のために、 余分なコストがかかることになります。 逆に、子供部屋を1階につくれば、 この余分な部屋をつくる必要がなくなります。 子供部屋を1階に配置し、かつ目の届く場所に配置すると そのまま子供部屋でお子様を遊ばせることができますし、 親御さんが泊まりに来た時は、 子供部屋で寝てもらうのも可能になります。 親御さんが家に泊まりにくるのは、 お子様が小さい内までがほとんどですので、 その時期はまだ親と寝ている時期です。 そうなると、親御さんにそのまま子供部屋のスペースを 使ってもらえるという事です。 子供部屋のスペースを十分活用できます。 ですので、親御さんが来た時のことを考え、 わざわざ和室を設ける必要がなくなります。 ■部屋の広さについて考える 次に部屋の広さについて考えていきます。 よく意見が分かれる項目です。 やはり、最低でも6帖は必要だとお考えでしょうか? 広さを考える時は、 その部屋に何を置くのかを、 考えていただくことをオススメしています。 例えば、子供部屋に置くものが、 一般サイズのシングルベッドと 勉強机だけだとしたら、 その部屋は4.5帖もあれば充分です。 空いたスペースに収納を置くことも可能です。 広くつくればつくるだけ、 部屋に出来た余白スペースに、 家具や棚を置くようになり、 さらなる出費を生み出してしまうと共に、 部屋に閉じこもりやすくもなってしまいます。 テレビなども設置してしまうと、 なおさら部屋から出てこなくなってきそうですよね。 ■子供部屋の数について考える 最後に、部屋数です。 お子様が1人、2人の場合は そのまま子供部屋を2部屋と考えてもいいでしょう。 ただそれ以上の部屋数を考えるのであれば、 お子様がどのタイミングで使うのかを考えて 部屋数を決めるのをおすすめします。 お子様は子供部屋をすぐには使いませんし、 いずれは大学や就職などで家を出ていきます。 子供部屋も、下のお子様へうまく引き継いでいければ、 その分部屋数を減らすことも可能になってきます。 お子様が多く、子供同士の年齢が離れている場合は特に考えたいですね。 いかがでしたでしょうか? 家を建てるということは、 イコール子供たちのためでもあります。 だからこそ、もっとしてあげたいという 気持ちになるのも当然です。 しかし、そうすることによって、 家の予算が増えてしまい、 結果、日々の暮らしに影響が出てしまったり、 お子様の進路やあなた自身の老後に 影響が出てしまうとしたら、 本末転倒な話になってしまいますよね。 ですので、予算と照らし合わせながら、 出来るだけ省けるものは省きながら、 家づくりをしていただければと思います。 結果、良かったと思える家づくりになるでしょう。
2022.01.21