コストバランスのいい家づくり

 

 

前回、

建築コストの上昇を防ぐ1つの手段として、

部材点数を減らすということについて

お伝えさせていただきました。

 

 

もしご覧になられてない方は、

1つ前の『家づくりにおいての引き算を考える』を見ていただければと思います。

 

 

そして今回は、

建築コストの上昇を防ぐもう1つの手段として、

『家の面積を減らすこと』についてお伝えさせていただきたいと思います。

 

 

品質を落とさずに、

家のコストを圧縮する一番の方法が

面積を小さくすることですが、

とはいっても、家が小さくなると聞くと、

生活が不便になるのではないかと心配になってしまいますよね?

 

 

ただ単に聞いただけでは

どうしてもマイナスのイメージが出てしまうのが

ほとんどの方の本音だと思います。

 

 

ですので、

今回はその不安を解消する具体的な手段について

お伝えしていきたいと思います。

 

 

ポイントはいくつかあるのですが、

これから家づくりをスタートさせていく方には、

できるだけ取り入れていただきたい内容になりますので、

ぜひ最後まで読んでいただけましたらと思います。

 

 

ちなみに、35坪前後ぐらいの大きさが

一般的な面積だと考えられているイメージがありますが、

今回の内容を知っていただくと、

30坪以上の家になることはほぼゼロに等しくなるのでは思います。

 

 

ちなみにTarukenの家づくりの場合、

4人家族構成で25坪~28坪位が非常に多い大きさになっています。

 

 

 

■平屋で間取りを考える

 

まずはじめにお伝えさせていただきたい内容として、

家は平屋で考えるということです。

これは面積をカットする上でもっとも基本的な考えになります。

 

 

もちろん土地条件や、敷地利用の目的で

2階建てや一部2階建てにすることは良いと思いますが、

特別に理由を持たず、最初から2階建てで考えないことをおすすめします。

 

 

おそらく多くの方が逆のイメージで、

平屋は大きくなって、コストも高くなるお考えかと思います。

 

 

では実際なぜ平屋にすると面積がカットできるのか?

これにはいくつかの理由があります。

 

 

1つ目が「階段」がなくなることです。

これは当たり前のことですが、

2階建ての家では階段が上下階合わせて2坪あるため、

まずはこれが必要なくなるというわけですね。

 

 

2つ目は「トイレ」が1つで良くなることです。

2階建てで部屋が全て2階にある場合は、

夜中にいちいち1階まで下りるのは面倒なため、

どうしても2階にも設置したくなりますよね。

 

 

3つ目が「廊下」をほぼゼロにしやすいことです。

これは平屋にしたら絶対になくなるのかというと決してそうではなく、

もちろんそうなるように設計しないといけません。

 

 

4つ目が「たまにしか使わないような部屋」がいらなくなることです。

 

 

理由は、2階建ての場合、

1階にはリビングとは別にもう1つ部屋がないと

子供が小さいうちは何かと不便ですし、

老後のことを考えると

1階に部屋がないと困るような気がするのに対して、

平屋にすると、

寝室も子供部屋も収納も全てが1階にあるため、

その心配がなくなるからです。

 

 

親御さんや友人などが泊まりに来た時も、

まだ完全に使っていない子供部屋で寝てもらえばそれで済みます。

 

 

以上の4点が平屋にすることによって

家の面積をカットするポイントになってきます。

もちろん、生活がしやすくなった上でです。

 

 

 

適度な広さで考える

 

そして、次のポイントとしては

「部屋の広さ」です。

 

 

例えば、寝室。

寝室で寝る際の選択肢として、

ベットを置くのか、

ベットを置かずマットレスのみで寝るのか、

これによって寝室に必要な広さが変わってきます。

 

 

ベットの場合でも、

シングルなのかダブルなのか、

1つなのか2つなのかにもよって変わってきますよね。

 

 

今は昔のように化粧台やタンスなどを

部屋に置くケースはほとんどなくなりましたし、

テレビを置く事も少なくなりました。

テレビよりもスマホを見ていることの方が多いですからね。

寝る前にスマホを見るという習慣の方が多いのも

理由の一つかもしれません。

 

 

そして、部屋の広さに関しては子供部屋も同様です。

子供部屋は広く作ればつくるほど、

部屋にこもりがちな空間になってしまうため、

あまり大きくしすぎないのが今の流れにもなっています。

 

 

勉強できるスペース、

寝るスペース、

ちょっとした収納スペースがあれば

十分だと考える方が多く感じます。

そうすることで、

それ以外の時間は

リビングで家族と過ごすという空間の家に

なっていきますからね。

 

 

また、スマホが普及したこともあってか、

今の子供たちは部屋に篭りっきりにならず

寝る寸前までリビングで過ごすことも多いです。

 

 

なにより子供たちは、

そのうち家から出ていって

それっきり帰ってこない可能性も高いので、

大きく作ればつくるだけもったいないですしね。

 

 

ということで、

部屋の広さも大手ハウスメーカーのモデルハウスのように

余白だらけの贅沢スペースにする必要は

一切ないというわけです。

 

 

いかがでしょうか?

仮に全てを受け入れていただき

面積を最大限カットしたとしても、

特別支障が起こりそうな感じは

なかったのではないでしょうか?

 

 

というわけで、

前回の記事も含めて、

家づくりの大切なポイントとして

お考えいただければと思います。

 

 

家が小さくなれば、

その分、土地も小さく出来ますので、

土地にかかるコストも減らしていけますからね。

2024.02.29:taru_nobu:[コンテンツ]