中庭がある平屋のススメ

 

 

敷地条件にもよりますが、

弊社ではプランを考える際に、

まず平屋から間取りを考えていきます。

 

 

そして、施主様の家づくりの要望が平屋で叶う場合、

平屋でのプランをご提案させていただいております。

 

 

結果、平屋で建てさせていただくお家が多いのですが、

お問い合わせの中で、

「平屋だと2階建てより費用は高くなりますよね?」

というご質問をいただくケースが時々ございます。

 

 

単純に考えると、答えは「はい」です。

 

 

基礎面積や外壁の面積も増えていくので、

2階建て30坪と平屋建て30坪で比べると、

もちろん平屋建て30坪の方が費用は高くなります。

 

 

弊社のように、その平屋にプラスして「中庭」をもうけるなど、

とても考えられない話になってくると思います。

 

 

でも実は、平屋にすることによってカット出来るものもあれば、

中庭をもうけることによってカット出来るものがあり、

その2つを上手く組み合わせることさえ出来れば、

コストを上げることなく「中庭がある平屋」を建てることが出来るので、

今回は、その点をお伝えしたいと思います。

 

 

では、まずは「中庭」をつくることによって

カット出来るモノについてお伝え致します。

 

 

 

中庭をつくる理由

 

 

弊社が建てる家になぜ中庭が多いのかと言うと、

本当に居心地のいい空間をつくるためには、

採光の確保とプライバシーの担保を

両立させることが必要になるからです。

 

 

例えば、多くの家が

周囲に向かって大きな窓をたくさんつくっていますが、

そこからは光と共に視線も入ってきてしまいます。

 

 

そうなると、カーテンなしでは

とても居心地の悪い家になってしまいますよね?

常に外からの視線を気にしながら暮らしていかないといけませんので。

 

 

そして、ほとんどの窓にカーテンを設置することになると思いますので、

当然入ってくるはずの光まで遮ってしまうことになります。

レースだけでは外からの視線を遮ることはできませんからね。

 

 

一方で、中庭をつくると

中庭につくった窓は、

外からの視線を全く気にする必要がありません。

見えるのは中庭の窓の先の室内か、

自分の家の外壁のどちらかになってきます。

 

 

そうなると、その窓には視線を遮るために

カーテンをつける必要がなくなります。

 

 

つけるとしても、

方位によっての日差しの調整をするためにつけるカーテンのみ

考えれば良いという事です。

 

 

また、カーテンいらずの中庭の窓は、

日中ずっと安定的に光を届けてくれますので、

家の外周部にあえて大きな窓を設置する必要もありません。

 

 

窓の数をムダに増やさなくても、

充分家の中を明るくすることが出来ます。

 

 

このような理由から「中庭」には、

窓にかかるコストをカット出来るという効果と、

カーテンにかかるコストをカット出来るという

2つの効果があるというわけですね。

 

 

 

■平屋にする理由

 

 

続いて平屋にすることによって

カット出来るモノをお伝えします。

 

 

平屋には、

多くのメリットが存在するのですが、

そのうちの一つが「圧倒的な住みやすさ」です。

 

 

アパート暮らしの方なら

共感いただけると思いますが、

これまでと同様にワンフロアのまま

部屋や収納が増えると考えたら生活し易くないですか?

 

 

例えば、2階建ての場合、

子供部屋を2階につくる方が圧倒的に多いと思いますが、

実はこれがリビングの散らかる最大の理由となります。

 

 

なぜかというと、小さな子供たちは

親と離れた場所に居たがりませんし、

いちいち2階まで自分のモノを片付けに

持って行かないですよね?

大人でも1階で使ったものを都度2階に片付けるのは、

面倒に感じますからね。

 

 

なので、このような家には

1階に和室などをつくっている場合が多いのですが、

仮に子供部屋を1階につくることが出来れば、

この部屋をつくる必要がなくなりますよね?

 

 

となると、この部屋分

丸々家を小さくすることが出来るので、

その分、建築コストを縮めることが出来ます。

 

 

また、平屋だと階段も必要ないですし、

トイレも1つ減らすことが出来ます。

 

 

この他、設計のやり方によっては

ただ通るだけの廊下も省くことも出来ます。

 

 

これらのことから「中庭がある平屋の家」を

現実的な価格で建てることが出来るというわけですね。

 

 

本当は平屋を建てたいけれど、

費用が高くなるからという理由で

最初から2階建てでと考えていらっしゃる方は、

ぜひこのアイデアを参考にしていただき

快適で住み心地の良い暮らしを実現していただければと思います。

2023.04.14:taru_nobu:[コンテンツ]