なあまずノート
▼ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド
週刊文春 4月7日号
あいかわらず、大震災に絡む特集記事が続く。
○原発「自衛隊」「消防隊」に非情すぎる仕打ち
原発事故の復旧作業にあたっている人たちが、寝食が十分でないことは、ネットで伝えられていた。これは、どうも本当らしいんだなぁ。
東電が管理しているJビレッジを拠点にしているのはいいのだが、宿泊施設を締め切ってホールやレストランなどにゴロ寝の状態が続いているというスクープ。
たしかに、ホテルのような宿泊施設故、荒っぽく使用すれば再開するときはたいへんなことはよくわかる。
だけど、その人たちに原発の命運が懸かっているのではなかったのかなぁ。
復旧させて、安定した状態にして廃炉にするという道筋が破たんすれば、この豪華施設など何の役にも立たないのに。ほんとに東電というのは、悲しいほど危機意識が薄いのだと、重ねて思う。
関連して
○東京電力の「罪と罰」という特集
それにしても、ダメ企業ならば、政府がなんとかしなきゃ、ほんとにヤバいことになるんじゃないのか、と心配になる。
コラムでは、中村うさぎ「さすらいの女王」で、協調性と同調圧力という文章が面白い。
この大震災に際し、日本では暴動や略奪によって治安が悪くなることもなく、大きな被災地においても不自由な環境に耐えて協力し合い、首都圏でも節電に協力して停電を回避したりと、日本人の模範的な態度は称賛に値すると、感心している。
しかし、一方では、「不謹慎ファシズム」という気持ちの悪い空気も生んでいる、と述べている。
それはテレビの番組であり、服装でありクレームがついたり、自粛しなけりゃムードというものであろう。
協調性があり自制する態度は素晴らしいが、裏返してみると、こんな時に不謹慎ななよいうような同調圧力のファシズムが潜んでいる。
これは不気味である。
私もそう思う。
こんな非常時に○○するなんて不謹慎な、的な発言をする人は必ずいるし、そういう空気を醸し出す。
私は、こういう時にこういう発言をしたり空気を発する人は、経験的に信用できないと思っているので、中村うさぎのコラムは◎だと思う。
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2011.04.09:あら
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