なあまずノート
▼旅に行きたくなる。
BRUTUSで、「旅へ誘う言葉と本。」というキャプションがついております。
今は、旅に行きたい、というよりは逃げ出したい、気分ではあるのです。
けれどそうもいかずにいるのであります。
さて、旅に出るきっかけになることってなんでしょうね。
用事のある旅は別として。
理由はあるようなないような。
一冊の本を読んで、旅に出たいということもあるかもしれません。
例えば、沢木耕太郎の『深夜特急』があります。
これを読んで、私もこういった「旅に出たい」という思いをふくらませました。
実際には行けなかったんですけど。
これを読んで旅に出た人は、少なくないと思いますし、実際にこの旅程を辿った人もいるようです。
「あの人は どこへ、どんな旅に出たか」という特集があり、10人が紹介されています。
ル・コルビュジェ、チェ・ゲバラ、ブルース・チャトウィン、岡本太郎、白州正子、ロバート・キャパ、武田百合子、ジャック・ロンドン、向田邦子、チャールズ・ブコウスキー。
この中で、武田百合子著の『犬が星見た』をだいぶ前に読んでおりました。
当時のソ連を、ナホトカからずうっと西へ向かいモスクワを経てコペンハーゲンまで、約一ヶ月、夫とその友人とツアーに入って急ぎ足で巡る旅の旅行記なのであります。
なにも、特別な旅ではないのですが、一つ一つの新鮮な驚きや喜びが、平易な文章から伝わってくるのでした。
ちょっと胸騒ぎがして、出かけたくなる。
そんなタイミングを待っているのかもしれませんね。
画像 (小 中 大)
2011.03.25:あら
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