なあまずノート
▼お念佛
3月21日(月)、春分の日、晴れのち曇り。
世の中は3連休、なのだそうだけれど、こちらはあまり関わりがなく、そうなんだぁという感じでおりました。
今日は、ガソリンスタンドの給油待ちの列もたいへんなようで、明日から勤めということで、何時間も待ってということになるんでしょう。
こちら、田沢寺では、お彼岸中日の恒例行事「お念仏」であります。
ご先祖さまのご供養の意味で、続けられている行事で、13時頃から町内のおばあちゃんたちが三々五々集まってこられて、大きな数珠を回してお念仏をお唱えするのです。
今日は9人が集まって始まりました。
最初に、住職が、この度の大震災で犠牲になった多くの方々のためにというお話をして「黙祷」を行ってから、「ナムアミダンブツ…」と回してゆきます。
「南無阿弥陀仏」「南無地蔵大菩薩」「十遍南無世」という三種の回し方がありまして、それぞれ別な節回しがあって、口伝として伝わってきました。
さすがに近年は、そらで唱えられる方がいなくなったので、住職が紙に書いてお渡ししています。
「十篇南無世」の文はこんな感じです
♪一遍南無世と申すにはは〜 父の御恩を送るよに〜♪ な〜む〜あ〜み〜だ〜ぁああんぶうつぅ
というようにです。
二偏 母の御恩を送るよに
三遍 三途の河原の苦を逃れ
四遍 死出のお山の苦を逃れ
五遍 極楽浄土へ参るよに
六遍 六道の辻に迷わずに
七遍 七本蓮華が皆開く
八遍 八幡地獄の苦を逃れ
九遍 暗闇地獄の苦を逃れ
十遍 十の蓮華が皆開く
これが、ばあちゃんたちに口伝えで伝えられてきました。
生死はおぐりめぐり、どうか彼の岸において安楽に極楽浄土に行かれますように、という願いが込められているように思います。
画像 (小 中 大)
2011.03.21:あら
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