なあまずノート

▼目に見えぬもの

テレビの映像と報道、新聞を見つつおののいている。

自然の力の怖さと、人間が作り出したのに制御できないものの恐ろしさにである。

地震による津波の怖さは、新たに出てくる映像と被災者の声と、これでもかっていうほどの繰り返しで、与えられる。
じつは、(実体験の)本当の怖さはわからないに違いないのだが、想像はできる。
まだ、見通しのつかない、復旧という道に向かうよりないのも確かで、なんとか立ちあがるよう心を奮い立たせなければならない。


その一方で、制御できない状態になってきた原発というものの怖さがひたひたと忍び寄って来る。

流言飛語で必要以上に煽りたてるのはいけないし、怖がらせることも必要はない。
しかし、楽観してていいものではない。
他人からの言葉を借りて言えば、恐れながらも現実を正視しなければいけないのだ。
どこまでも楽観的な見方で良いのだろうか。
事実、会見で問題が出るたびに大丈夫と言いながら、次々と問題が出ているではないか。

かといって、どこにも逃げてゆくわけにもいかない。

大きな災害に立ち向かい、乗り越えようとする上で、大きな気がかりである。
この目に見えないものこそ、とても怖い。

画像 ( )
2011.03.14:あら

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