なあまずノート
▼関川夏央氏の講演を聴く
川西町のフレンドリープラザで催された、関川夏央さんの講演会に行ってきた。
関川氏の著作は、『海峡を越えたホームラン』をだいぶ前に購入して読んで以来、数冊読んでいた。
韓国プロ野球の草創期に、在日韓国人のプロ野球選手が祖国でプレーした頃の話である。
元巨人や南海で活躍した福士投手が描かれていることもあり、かなり興味深く読んだものだった。
その関川氏が昨年亡くなった井上ひさしさんと親交があったことを知らなかった。以前、生活者大学校の講師として川西町にも来ていらしたのですね。
「井上ひさし文学の衝撃」という演題で、従来の日本で主流になっていた告白型の自己表白的な文学に対して。リアルで明るい、底にユーモアがしっかりと根付いている文学表現があると表し、改めて井上ひさしは偉大であったと話しておられました。
関川氏が小学生・中学生時代に見ていた「ひょっこりひょうたん島」のたいへんなウォッチャーであることがわかった。
なんとも、マニアックともいえる感じで、ドン・ガバチョの声を演じていた藤村有弘氏の話と併せて、ここにとてもチカラが入っていたように感じ、かなり面白かった。
90分という時間が短く感じられた講演であった。
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2011.03.07:あら
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