なあまずノート
▼(74)『寂聴 般若心経』 生きるとは
瀬戸内寂聴(中央公論社 1988年)
寂聴さんの講演が南陽市で行われる予定だったが、残念ながら体調の回復の見通しが立たないため、中止になったとのこと。
残念ですね。
この本は、お寺で般若心経を題材に取り上げて行われた法話です。
寂聴さんの場合、講演会というよりも法話なのでしょう。
行政が主催ゆえ、講演会というカタチなんでしょうけどもね。
お話を聞いて、励まされたり生きる希望を見いだしたり、それでいいんだ、と心が軽くなったり、そういった人が大勢いらっしゃったことでしょう。
岩手県の天台寺の住職となり、法話の日というと境内に入りきれないほどの人が、いたそうですね。
さて、この本は、身近な例を引きながら、お経の話しをしています。
般若心経の中に「遠離一切顛倒夢想」(おんりいっさいてんどうむそう)という一文があります。
この一文を、私の母方の祖父が口に出しておりました。
(引用)
ものごとを正しく見ないで、逆さにみる。
ありもしないことをあると思い込む。
そういうことからとおざかりなさい… (引用終わり)
妄想を捨てて、正しくものごとをみなさい
ということであろうかと思います。
このことを祖父はよく口に出して、私に向かって言うでもなくきかせておりました。
「ものごとの本質を見る」ということなんでしょうね。
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2011.02.23:あら
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