なあまずノート

▼東北芸工大卒業/修了研究・制作展

芸工大の卒業制作の展示は、8日から13日まで6日間開かれていたのです。
最終日にようやく間に合った。
本当は、まる一日観て回りたいところですが、午後2時半に到着し、残すところおよそ3時間。

興味のあるところを選んでまわるしかありません。

まず、プロダクトデザイン。
これは、やはり目で見て楽しむことができるという点で、解りやすい。
今回は、会場の一部で、植物で縄状の紐をなっている学生がいて、興味をひかれました。

会津の三島町に伝わってきた伝統技能でヒロロ細工(スゲの一種)用いた、三角形の椅子を作っておりました。
話をしたら、草木塔のブックレット作成に協力してくれた芸工大大学院卒で、三島町で地域づくりのNPOを運営しているKくんを知っている学生さんでした。
この縄を編んでいるS君は、この技法を習得するために1年余り三島町で地域の方と共に活動したのだそうです。

人の縁はあるものだなぁ。
この学生S君に、「Kくんによろしくお伝えください」とお願いした。


たぶん、その日その日で、学生さんが入れ替わりながら、訪れた人に説明したりするのでしょう。学生さんが直接話してくれると、その思いが伝わってきていいですね。
思わず一票を投じたくなります。
ちなみに、プロダクトデザインの会場では、気に入った作品に受付でもらったリングを入れる棒があり、投票します。そして、学内の表彰とは別に、そのリングが多い人には会場賞みたいなのが贈られるようです。

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いろんな面白い作品がありました。
その中に、張子のネコがあって、これにもなんだか癒されてしまいました。


次に、建築・環境デザイン会場へ。
ここも毎回出向いています。
今回は、「セルフリノベーション」というのに興味をひかれた。

いずれも、それぞれのコンセプトを文章を書いたり絵で描いて、具体的なものに近付けて行くという作業をきちっとされているようです。
最優秀や優秀賞をもらっている人は、それが手間を惜しまずになされているように感じました。
ちょっと触発されました。
学生時代は、思いつきを形に変えてゆく手順や手法というものを学ぶ、大切な時間だと気づかされます。


最後は、残り時間30分で、工芸の会場へ。
漆芸、陶芸、金工、テキスタイルなどです。
これは、作品の完成度が高い(いかにも知っているかのようですけども)。とりあえず、一つの完成品になっているわけですから、そうですよね。
プロダクトデザインの場合は、場合によっては未完成とわかる場合がありますけども(その後の方向性は示している)。

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漆の器で、コーヒーの野点セットが、個人的にとても気に入っちゃいました。

いやぁ、もっとゆっくり見たいなぁと、毎年と同じ感想です。
歳はいくつになっても、とても刺激を受けます。


画像 ( )
2011.02.16:あら

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