なあまずノート

▼I 大荒沢の「草木供養塔」

米沢市入田沢地内の大荒沢不動尊のお堂に向かう参道の途中、道下に建っている、10番目に古い塔だ。
1m足らずの高さの自然石に、「草木供養塔」 文政元年八月と刻まれているのが読める。
西暦1818年建立である。

画像では見えないが、左側に下に「村中」とあり、おそらく建立者と思われ、それが入田沢村であったのか、また別な意味であったのかはよくわからない。

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参道である林道から沢の方にあり、新しい石宮二つと並んでおり、後ろには「道祖神」と刻まれた新しい石板がある。
その脇には二又の杉の大木があり、かたわらにはもともとある「道陸神」(どうろくじん)が石が崩れたかっこうで残っている。
ここの地主の方が、「道祖神」として新たに建てられたもの。

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じつは、こちらが元の不動尊の参道で、昭和三十年代の中ごろに、林道ができるまではこちらを通ってお堂や山へ歩いていたそうだ。
残念ながら私には記憶がない。

その元参道わきには、田んぼを作るために引いてきた堰のあとが残っており、往時の名残をわずかにとどめていると想像している。





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2010.12.09:あら

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