なあまずノート

▼縁起

「知ってだが?」
「なに?」と私。
「ばけつの水にお湯を入れたら、縁起悪いって」
「知ってるよ」と答えた。

これは、ぬるま湯で何かを拭こうとした時、先に水を入れたものにお湯を注ごうとしたら、年配の方にたしなめられた、という話です。

そうですね。

お湯を水でうめるのが普通のやり方で、逆は、遺体を湯灌する時にするやり方、としたものだからでしょう。

死という、非日常に直面した場合、普通行うことと逆にやることで、魔を除けたり、魂が逆戻りして彷徨うということが無いように行って来たものらしいですね。

他にも、例えば遺体には裏返して着物をかけたり襟の合わせを逆にしたりということが行われてきました。

それから、棺を家から出棺する場合は、普通の玄関からは出さないで、別の玄関や縁側から出したりということが、今でも行われていますね。
これも、同じような意味合いをもっているようです。

家にお年寄りとかいないと、教えられることもないかもしれません。

迷信と言えば迷信といえます。
しかし、身近に死というものを体験すると、そういうこともアリなのかなぁ、そんな気がするものです。

ハレの裏のケなんだけど、転じて裏のハレでも有る…(よくわからないなぁ^^;)

このところお葬式が多く、そんなことを聞かれたりするので、本来はどうなんだろうなぁなんて考えるてます。
画像 ( )
2010.11.13:あら

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