なあまずノート
▼(45) 『手に職』
森まゆみ:著 ちくまプリマー新書
東京の下町の職人さんたちに話しを聞いて、その職人になった事情やら喜びやら、これからどうなるか(どうするか)、というようなことをまとめたものである。
その職は、「鮨・大工・三味線・江戸和竿・手植ブラシ・指物・足袋・提灯・つまみかんざし・江戸刺繍・切子ガラス・おろし金・江戸やすり・鋏・貴金属眼鏡枠・桐箪笥・べっ甲・佃煮・そば・鳶」。
こう書き並べてみると、すぐわかるものと、想像できないもの、江戸ならではのものもありますな。
読んでいるうちに欲しくなったものは、足袋とおろし金である。
私も職人さんに話を聞くのは好きなほうである。
なかなか、時間をとってじっくりお話を聞くのは難しい。
細切れに、何べんも繰り返したりしている。
以前、地元でただ一人になった下駄職人さんにお話を聞こうと思ったら、残念ながらちょうどお亡くなりになって間もないところだった。
しかし、奥さまにゆっくりとお話を聞くことができた。
そんなことを思い出し、今のうち聞かなければいけないこと、山仕事のことがあったことを思い出して、ちょっぴり焦りを感じている。
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2010.09.11:あら
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