なあまずノート

▼『国マニア』

吉田一郎:著  ちくま文庫

これは、著書名のとおり、世界の国々にはこんな国(地域)が存在し、あるいは存在していたということを、詳しく教えてくれる本であります。

今日は、8月15日。
第二次世界大戦における日本が敗戦を認め、終戦となった日であります。
戦争によって、国の運命も大きく変わってきたりもする。
日本に関わる(関わってた)ところでは、大東諸島や満鉄付属地などが紹介されています。

考えてみれば、日本が朝鮮を併合して今年で百年でありますし、中国北東部を満洲国という日本の傀儡国家を建国させてますしね。
これは、ヨーロッパ列強国が政界中に植民地を保有し、その後アメリカが属国化した(ている)国もそうですし、おかしな国になった(にした)原因の多くはそこらへ変にあるようなのですね。

よく知られている、ローマ市内に存在するバチカン、外交とか防衛とか通貨の問題とか、そういったこと細かな話もあり、面白い。

それから、国ってどうやって国として存在するものかということなんです。
国民がいて、領土があり、政府が機能し、外交能力を持っている、ことらしい。

ところが、領土がない国家が存在していた(している?!)こともあるという。

ただし、その国の存在が承認されるかどうかはまた別な話で、外交的な要素もかなり強いらしい。
属国化している一カ国のみ承認なんて国(って言えるのかな?!)もいあったりする。

うむむ、一つ一つの事例に引き込まれていく。

また、世界中の紛争が、その紛争の歴史も見えてくるのだ。

セントクリストファー・ネーヴィス、ザンジバル、ブーゲンビル自治州、沿ドニエストル共和国、ナゴルノ・カラバフ共和国、クチビハール、ブガンダ王国…。

いかがです、これらの国と地域、知っていましたか?
画像 ( )
2010.08.15:あら

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