なあまずノート

▼C 米沢市入田沢 白夫平の草木供養塔

国道121号線の道端のちょっと小高い場所に建っている。
もともと、20〜30mほど離れたところにあったものが、数度の道路改修の度に少しづつ移動して現在地に建てられた25年ほど前だろうか。
国道沿いで、小樽川を望む場所にあるという基本はかわっていない。

石碑の表面には「草木供養塔」ときれいに彫ってあり、その両側には、大明神の物と同じ経文と思われる文字が彫ってある。
上には梵字(ウン)がある。

安永九年八月十三日建立とされており、これは前回のBで紹介した玉庭の草木塔と同じ年である。

[画像]
となりには、同じ年月日に建立されたと思われる「飯豊山供養塔」が建立されている。
田沢近辺では「飯豊山供養塔」はほとんど見つかっていない。
刻まれている字体が草木塔の文字と酷似している。
いささか雑な感じもするが、年号の文字は素人の私が見ても同じに見える。

そう考えると、建立者は同じ人なのかもしれません。

[画像]
その隣には、お地蔵様のお社がある。
もともとこの地域(白夫平)の人たちがお参りしてきたようであり、今も新しい「おみどじょう」が下げられている。

[画像]

ちょうど目の前を国道121号が走り、その向こう側は小樽川が流れている。
田沢地区は小樽川に沿って集落ができており、地区を縦貫している。
このあたりは、最も国道と小樽川が近くなって並行して走る。
およそ1km足らずながら、美しい景観を見せてくれる。

画像 ( )
2010.08.03:あら

HOME

(C)

powered by samidare