なあまずノート

▼満中陰

おはようございます。
今朝から温度が上がり、蒸し暑い午前を迎えている田沢です。
皆様のところではいかがでしょうか。

さて、一昨日、伯母の四十九日を迎えました。
故あって、私のお寺に中陰の檀を整え、供養してきたのです。
亡くなった日から、七日ごとに供養し、四十九日にようやく私たちの世界から、仏様の世界に行かれたことになります。

インドでは、新しい別の命に生まれ変わる日という言い伝えになっていたようです。
仏教は、インドから中国、朝鮮を経て、その国の文化や風習を取り入れ、日本に伝来して、さらに日本的な仏教に変わってきています。

魂の存在。
仏様の世界。
新しい命への転生。

そうなのだろうという願いと信によって成り立ちます。

ただ、私も他の誰も、そこから帰ってきて証明してくれませんし、できません。

ですから、和尚である私は、魂という物が存在し、死によって大きな命の源に帰り、いずれ新たな命として繋がってゆくのだ、という意味を込めて儀式を行います。

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昨日、檀を片づけました。
位牌をお寺の位牌檀にお納めし、田沢寺の他の檀家さんと一緒に祀られます。

一般的には、四十九日に忌明け法要を行い、会食などをする場合が多いようです。
この度は、お葬式の日に済ませています。
これは、方便なのです。
今は、なかなか忙しかったりして、その日に集まっていただくことが難しくなっていますからね。

お寺でお経をおあげし、お墓参りをして、忌明けとなりました。

今でも、家庭では、この日まで家の仏壇の扉を閉じ、神棚に白い紙を張っておくという風習があります。
そして、四十九日が過ぎたら、晴れてお参りを再開するというわけです。

伯母も成仏してくれたのではないかぁ。
いやいや、ちょっと想いを残しているのでは…。
思いを残しているのは私かも…。

とにかく、忌明けしました。
画像 ( )
2010.07.15:あら

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