なあまずノート
▼山里の暮らし
土曜・日曜日は檀家さんのお宅で供養する機会が多くなります。
田沢や簗沢を中心に、米沢市街地に引っ越された方も少なくないので、方々にうかがうことになります。
この前は、簗沢の蟹屋敷という集落にあるお宅に参りました。
綱木川ダムのもう一つ手前にあり、過疎になってしまいました。
しかし、向い側にそびえる戸倉山がなんともいえないたたずまいの山で、これを米沢側からみると、三角にとがった山に見える、面白い風景です。
この山間には、こたえられないほどの自然と静寂とがあるのです。
でも、市街地・職場から遠い、学校や買い物が不便、雪が多いなどなどの理由で住んでいた人たちが出て行ってしまいます。
空き家になった家屋を買って、別荘のようにして、春から秋のあいだ山菜とりやバーベキューやキノコ採りに利用している人もいます。
ま、生き方の問題ではあるのですが、暮らしにくい場所になっているのです。
この日うかがったお宅には、若いご夫婦も暮らしてらっしゃいます。
供養を終えてから、お茶を飲みながら、「これから、どうなんだべねぇ」とお話ししました。
若い夫婦のお父さんご夫婦は、ここでの生活を楽しんでいらっしゃるように思えます。
山菜とり、そのお料理、などなど語れば話題は尽きません。
そのせいか、息子さんからは不満みたいなことは聞かれないようでした。
我がお寺のある集落でも、同様で、多少市街地に近いので、それほど切実に感じない程度のことです。
それでも、商店がなくて不便、小学校はいつか統合するんではないか、そうなったらどうしよう、ってことは少しづつ話題になりつつあるのです。
できれば、山に近い自然に囲まれた暮らしを続けていきたいものだと思っています。
仲間が少々増えればいいなぁ、と思っているのですけども^^
画像 (小 中 大)
2010.05.18:あら
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