なあまずノート
▼ダーナ
こんにちは。
久しぶりに晴れ上がり、周囲に春の匂いが漂う田沢です。
また戻ったりするんでしょうけど、少しずつ季節は進んでゆきます。
さて、相談事が時々来ます。
行政やコミュニティセンターの守備範囲でない場合も、よくあります。
けど、「こっちは関係ねぇなぁ」と片付けられません。
「お寺から寄付の依頼がきたんだげんど…」
という相談事がありました。
この相談は、むしろ私の本業(?!)の方の分野なのですがね^^;
お寺の何を造ったかはよく分からないのですが、聞けばかなり高額な寄付金が割り当たってきている。
それを分割して収めるという方法ではなく、一括して寄付する方法のようだ。
それに、「(個人個人で)ローンを組む場合は、このようにしてこんな金額になる…」というような説明書きが入っているそうだ。
「払わなんねもんだべが」というご相談なのでありました。
お寺と檀家さんの関係のことですから、まず、住職や役員の方に相談してみるのが一番なのですが、ま…それがしにくいからこちらに相談に来たのでしょうねーー;
お寺と檀家さんの関係は、江戸時代の寺請け制度から始まっていて、市役所の戸籍を届けてあるみたいなもので、自由にやめたり替わったりできないようにしたことから始まっています。
けど、現在では地域のコミュニティに似ていますが、ご先祖様のご供養や仏事にまつわる縁でつながっているものです。
ですから、本来は出るも入るも自由なのです。
ただし、檀家様とお寺のご住職がしっかりした関係性を保っていられれば、特別な事情がなければ、檀家をやめるというようなこともあまりありません。
私のお寺でも、遠方に引っ越すためとか、宗旨替えをしたとか、事情があって檀家をお辞めになった方もあります。
私ども寺の不徳のいたすところですーー。
この相談の場合は、たぶんお寺の役員さんを含む建設委員会を立ち上げて、そういったことで話が進んでいることだと思われますので、まず信頼できる役員の方に相談をなされてはどうかと思うのです。
それでも、無理な借金を負わせるようなお寺さんは、そうめったにないのではないでしょうか?
私の認識不足でしょうか?
本来、仏様やご先祖様を祀る寺院は、多くの方々の布施によって成り立つものです。
古いインドの言葉で、布施することをダーナというはずで、そこから派生した言葉として檀家になってます。
お寺は、もともと多くの方の浄財で成り立っているものです。
改めて、この相談はわが事として、考えてみます。
2010.03.12:あら
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