なあまずノート

▼一般道の旅J 七尾から能都町へ

七尾市のお寺巡りで時間を過ぎしすぎて、しかも、能都町へ向かう道が見つからずしばし迷ってしまった。

もう、2時間もあれば目指すユースホステルに着くのだが。
右手に富山湾を見ながら、海沿いの道をアップダウンとワインディングを繰り返しながらひたすら能都町を目指す。

しだいに夕暮れて周囲が薄暗くなってきた。
かなり近くまできたと思われる駐車帯に車を止めてユースに電話した。
今度は、かなり若い女性の声。

道案内をしてもらうのだが、「う〜ん、間近まで来たらもう一度お電話くださいませんか。電話で説明するのはかなり難しいんですよ〜」ということで、おおよその道順を聞き、浜辺の方へと車を走らせる。

小木漁港のあたりを走っていれば、「なんかわかるだろう」とたかをくくって探し始める。
漁港では春のお祭りらしく、お神輿が出て賑わっている脇をすり抜けて、さらに海辺を走る。

教えてもらった通り、走っているつもりが、なんだかもう埠頭の端っこみたいな場所に出て、「ここから、海に落ちて、泳いでいぐんだべか」「…」

さらに、あちこちさまよい、時間はもう7時近くなり夕やみに包まれた。
だんだん焦ってきて、相方と「あっちだ、こっちだ」とやっているうちに、だんだんと腹が立って来るのがわかる。

お腹がすいてきたのだ。

海と山の小さな場所に寄り添って建っているような家々。
その細い道のさらに細い脇道に入るユースの看板を見つけた。

ドキドキしながらその道を上ると、小さな峠の向こうにまた海辺の集落があった。

車を防波堤の方に向けると、コンクリートの防波堤に案内看板があり「すぐそこ」と書いてある。

「あった!」
たしかにすぐそこ。

[画像]

普通の民家のようなたたずまい。
ガイドブックをもう一度みると、「海まで3歩」。

あはははは、ほんとだ。
玄関を出ると、ペアレントが所有している漁船が停泊していた。

疲れ切った私たちは、ようやく宿にたどりつくことができたのだ。



画像 ( )
2010.03.07:あら

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