なあまずノート

▼一般道の旅B

お寺のユースホステル「天香寺」を見つけたのですが、唯一の気がかりは昼から電話しているのに誰も電話に出ないっていうこと。

平日でもあるし、とにかくユースまで行ってみようと、来てしまったのであります。

境内もご近所からもあまり人の気配がしない。
りっぱな作りの玄関へ行き、チャイムを鳴らしてみる。
反応がない。
本堂も禅堂も庫裏も歴史を感じさせる造り。
洋風の離れが一軒建っており「もしかしたらあの建物が…」と想像する。

ユースはやっているけど、今日は休みなのだろうか。
ちょっと途方に暮れる。

[画像]

それにしても人の気配がないと思ったら、庫裏の建物の中の一部屋に蛍光灯がついているのに気がついた。

もう一度、チャイムを鳴らして「こんちは〜!」と大きな声を出してみた。

そしたらガチャガチャと鍵を開ける音がして、住職と思われる中年の男性が現れた。
「すみません、予約していないのですが、今晩泊めていただけませんか?」とお願いしてみた。

人のよさそうな男性は、「はい、いいですよ」と拍子抜けするぐらいあっさりOKしてくれた。
「今日は予約がなかったもので、妻が出かけてしまっていましてね。」とおっしゃる。
ユースの経営は奥様がなさっているようだ。

昨日一人自転車の人が泊まり、明日は歩いて全国旅行をしている女性が泊まるとのこと。

予想通り二階建てのコテージ風の離れが利用者の施設になっていた。
二人貸しきり状態である。

それから、隣町の入善町出身の友人お薦めの「キトキト寿司」黒部店へを目指して再び国道8号線を富山方面に走り夕食。
ここは、氷見市に本店があるかなり活きのよい魚をリーズナブルで食べられるという、友人の女性がお薦めのお店。
絶賛のお言葉通りの回転寿司でした。

そして、満足した私たちは、また国道8号を戻って入善町の「きららの里」というショッピングタウンで朝食の材料を仕入れる。
お魚ハンバーグが普通に売っていて、喜んで数種類を購入。

電話で話したら、この近くに彼女の実家があるらしい。
リアルな電話の実況を喜んでいるみたい。
「実家に寄っていぐが!」本当に行きそうな勢い^^;

朝日町に戻り、大きなお風呂やプールなどを備えた保養施設「らくち〜の」へ。
ここは、ユースの男性に紹介していただき、大きな湯舟でゆったりくつろぐ。

そこらじゅうから、友人の女性のような話し方(方言)が聴こえてくる。
おもしろいなぁ。
○○だネェちゃんがいっぱいいるみたい。

そうこうして、天香寺に戻る。

お寺の一部屋に明かりがついている。
しかし、あいかわらず人の気配がほとんどない。

「まさか、タヌキかキツネに化かされているんじゃないべなぁ」
「んだんねがい、宿代を安くしてくれたものな^^;」
「明日目を覚ましたら、草っ原で半ケツだして転がってんなでねぇべなぁ」
「やんだなぁ、まだけっこう寒いぞ」

と、アホなことを半分まじめに心配しながら、疲れていつしか眠ってしまったのでしたーー;
画像 ( )
2009.08.18:あら

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