多田耕太郎BLOG
▼中国 東北地方旅行記その11(瀋陽市から大連市へ)
6日に宿泊した、遼寧賓館は満州国時代、満鉄が経営していた奉天ヤマトホテルで、当時の外観と室内装飾が、ほとんどそのまま残っていて、七十年前は超一流ホテルだっただろうと感じさせました。でも、現在の中国のいわゆるシティホテルの中では見劣りするのは否めません。客室は清潔でよく手入れが行き届いているのですが、エトランスやラウンジが、手狭で古く、レトロな気品のようなものが感じられませんでした。ハルビンの同じヤマトホテルだった龍門大夏は数段格上のように記憶しています。多分、経営者が違うのではないかと思います。大連や長春の同じヤマトホテルだったそれぞれのホテルも、泊まったことはありませんが、食事や見学に訪れたことがあり、この遼寧賓館と似たようなものでした。日本人として、もう少し手を入れてメンテナンスして欲しいと思います。
その遼寧賓館で朝食を済ませ、瀋陽故宮に向かいました。一時間程で一回りし、ただただ人の多さに疲れてしまいました。その後に「9・18」記念館を見学しました。写真は記念館のモニュメントで、しかもこの記念館の半地下構造の入り口になっているのです。展示物を丹念に見て回りましたが、こういった展示館のお決まりのような、反日思想のプロバガンダなのかな、という思いも抱きました。
外に出て、広場の隅の方に晒し者のように倒された状態で置かれていた満鉄職員の殉職者慰霊碑や顕彰碑などを見ると、やるせない気持ちになりました。
昼過ぎに、バスターミナルへ行き、大連までの高速バスのチケットを買い、ターミナルの向かい側にある洋食レストランでパスタを食べてから、一時半発のバスに乗り、大連へ向けて出発しました。高速バスは横三列シートで、とてもゆったり座ることができる上に、リクライニングも相当なところまで効き、名ばかりの物が多い中国ので、「豪華バス」と謳った本物に出会った、と思いました。
大連まで400q四時間半の乗車中は読書と軽い睡眠に当てることができました。
午後六時に大連のバスターミナルに着き、そこから今夜宿泊するホテル、大連駅前にある渤海明珠大酒店へ向かいました。
チェックインを済ませ、たまたまロビーに貼ってあった「大連ビール祭り」のポスターを見て、夕食はここにしょう、ということになり、会場の星海広場へ向かいました。
8月7日です。
画像 (小 中 大)
2010.09.12:多田耕太郎
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