多田耕太郎BLOG

集安市内で一番新しいホテル、香港大酒店に宿泊しましたが、ホテルの左となりに集合住宅があり、そのまた隣に北朝鮮国営レストランがありました。
以前、長春市内の同様のレストランに二度行ったことがありますが、とてもサービスがよく、店の造りも立派でしかも清潔だったので、ハンナ先生と一緒に夕食を食べることにしました。
それぞれのテーブルに一人ずつサービス係りの女性が付くのですが、店全体を見渡してみると二十名位の女性がいるようで、写真の女性と同じ制服、国旗を表示したネームプレートをしています。
ハンナ先生がその女性に、年齢を聞くと19歳と答え、高校を卒業してこの店で働いていると言っているそうです。ハンナ先生の感想では、まだ中国語は片言しか話せなそうだけれども、とても頭が良く育ちの良さそうなお嬢さんですね。とのことでした。
食事の間、スープをよそってくれたりしてくれましたが、まわりの客を見渡してみると、韓国人の客がたくさんいて、それぞれのテーブルに同じようにサービスする女性達が、何となく特別な存在に見えてしまいました。
昼に見た鴨緑江対岸の北朝鮮の人たちと同じ国から来ている人、ということが北朝鮮焼酎の酔いのせいか繋がらなくなりました。
店から出て、店の中からアコーデオン伴奏の朝鮮語の哀調を帯びた歌が聞こえてきて、たくさんの韓国人の客が聴き入っているのが見えて、私は今、異国に居るのだということを改めて感じました。
8月5日の夜です。


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