ジュエリーデザイナー 柏倉主和
▼日本のジュエリーデザイン
今日は、私が所属しているJJDA(社団法人日本ジュウリーデザイナー協会)と日本のジュエリーデザインについてのお話をさせていただきます。
JJDAは1964年に設立されたジュエリーデザインの仕事に携わる人の集まる職能団体で、ジュエリーデザインの水準を高めるため、またジュエリーデザインを正しく認識していただくために、国内外のデザイナーや関連の人々との交流を図りながら、人々の暮らしや心をより一層豊かにする事を目的としています。
現在、全国に500余名の会員がおり、ジュエリーデザインに関する調査研究、展覧会、公募展や講演会の開催、デザイナーの育成や、広報出版活動等の事業を行っております。
その中で、私は昨年から海外事業委員会の委員長を拝命し、日本のジュエリーデザインを広く海外に認識していただくため、海外での展覧会にジャパンブースとして参加する事業を担当しています。
昨年はイタリアのビツェンツァという場所で行われたジュエリーフェアーに、日本貿易振興機構(JETRO)との共催で参加。日本の第一線で活躍するデザイナー32名の作品を展示、参加してまいりました。会場では鏡割りをして日本酒を振舞ったり、日本の伝統工芸を生かしたジュエリーのプレゼンテーションを行ったりと、各国のジュエリーデザイナーとの交流を図りながら、日本のジュエリーデザインのPRをしてまいりました。(写真はイタリアでのジャパンブース)
今年は9月の香港のジュエリーフェアーに参加する予定です。JETROとの共催も今年で2年目となりますので、今回は各国のバイヤーにも積極的なプロモーションをする予定にしております。残念ながら業者間のトレードショーなので、一般の方の入場はできませんが、また、主和ノートで報告をさせていただきます。
現在、日本は世界第2位のジュエリー消費国です。しかしながら、多くの日本人はヨーロッパやアメリカのジュエリーブランドを身に着け、日本のデザイナージュエリーに眼を向ける人は少ない状況です。確かにヨーロッパにはジュエリーの古い歴史があり、すばらしいものが多いことは確かですが、日本のジュエリーも、デザイン、作りを含めてすばらしいものがたくさんあります。それらを広く世界に紹介し、ジュエリーの素材(パール等)提供の国としか見られていなかった状況から脱皮するために、日本発信のデザイナージュエリーを広く認識、評価してもらい、将来はジュエリーのナショナルブランドを日本から発信したい。そんな夢を抱きながら地盤作りの活動を続けていきたいと思っています。
今回は、ちょっと堅い話になってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
社団法人日本ジュウリーデザイナー協会 http://www.jjda.or.jp
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2006.07.22:syuwa
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