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「祥の家」 造作

造作は大工の勇治さんがチーフとなり木工事を担当してくれる事になりました。
私とは39年間の付合いになり、技術も人間性も一流の大工さんの一人です。
無垢の木材は、反りや割れ、収縮があり、少しでも支障が少なく良い状態に
するには、大工さんの智恵と技能に左右されます。このごろの住宅は和室を
作る事が少なくなり、入口の扉も既製品を使う事が多くなってきており、
大工さんが、木を削ったり切ったり、組立てたりする事が少なくなってきました。
既製品を使う事で、木材の歪みやひずみが無く、クレームがほとんど
無くなりますが、出来る事なら自然のものに囲まれた生活をしたいと思い
無垢材を使うことにしました。

2015.03.30:syo-kk:コメント(0):[コンテンツ]

「祥の家」 断熱材

冬の快適性を高めるには、断熱性を高めることが重要です。性能の良い断熱材を厚く詰め込めばいいのかというと、話はそう簡単ではありません。断熱材はすきまなく、丁寧に充填もしくは張り付けていく事で、性能が発揮してきます。断熱材の取付方法をあやまると「内部結露」が発生し、建物の寿命を縮めかねないばかりか、カビが発生し健康を害することになります。
また、確実な断熱をし、室内の湿気を外に出す事で、健康的で快適な生活が出来るようになります。断熱の方法は色々な材料と方法があり、それぞれに一長一短があります。
祥の家では断熱材に、床下にはポリスチレンフォーム、壁、天井にはセルローズファイバーを充填する事にしました。省エネで快適な生活ができるよう、二重にした床の120㎜の空間をエアコンで暖める事にしました。床の断熱を確保するには繊維系より発泡プラスチック系の方が良さそうです。長期優良住宅の耐震性を保つには筋違が多くなり、グラスウールでの施工では難しくなるので、価格は上がるものの、責任施工である事とまた調湿の性能があるセルローズファイバーを吹き込む事にしました。天井にもセルローズファイバーを吹き込みました。セルローズファイバーが吹込まれた壁はパンパンに詰まっています。暖かい冬が過ごせそうです。
室内の湿気がうまく抜けるように外壁の通気部分は21㎜取りました。

2015.03.16:syo-kk:コメント(0):[コンテンツ]

「祥の家」 浴室

浴室は家の中で健康障害が起こる率が一番高いところです。原因はヒートショック(居間などと脱衣所や浴室、そして入浴の際の熱い湯との温度差が心筋梗塞や脳出血、脳梗塞を引き起こす)によるものがほとんどです。
また、浴室は建物で一番いたみやすい場所です。壁のひび割れから漏水し、柱や土台が腐れる事があります。
浴室は大きく分けると従来のように、タイルや木の板等でおおって浴槽を入れる方法と、
ユニットバス(工場で床、壁、天井をパネルで作り、現場で組立て、浴槽を入れる)の方法があります。
以下にユニットバスについて簡単に述べます。
 

   優れている点
    ・気密性が高いので、構造体の柱や土台などのいたみ、腐れの心配がない。
    ・現場での施工期間が短い。
    ・給排水等、設備配管のメンテナンスが容易。
    ・目地が少なく、普段の清掃・手入れが簡単。
    ・価格に巾があり、安価に仕上げることも可能。
    ・保温浴槽が標準装備になっているメーカーが多い。
     (ユニットバス以外では高額になるのがほとんど)

   劣っている点
    ・デザイン性が限られてしまう。
    ・タイルに比べ汚れがつきやすい。
 

祥の家では当初、ユニットバスを採用することは考えていませんでした。きれいな色のタイルを使い、気にいった浴室にしようと、こだわりを持っていたからです。しかし、これからの生活を考え、手入れが簡易で、漏水などによる構造体へのダメージの心配がないユニットバスにすることにしました。特にお風呂好きな妻は大変迷い悩んだようです。デザイン性と機能性が相容れない部分があり、少々大げさに表現すると苦渋の選択でした。

 

2015.02.16:syo-kk:コメント(0):[コンテンツ]

「祥の家」 外部建具

家の窓(開口部)の材質にはアルミサッシ・樹脂サッシ・アルミと樹脂の複合サッシ・木製サッシなどがあります。
窓は建物内の熱エネルギーが大きく奪われるところなので、どの材料(材質)を採用するか十分に検討することが大切です。
一般的にアルミサッシ→複合サッシ→樹脂サッシ→木製サッシの順で性能が良くなり、それに加え価格も高くなります。
また、木製サッシは塗装するなどのメンテナンスが必要になります。
アルミサッシは熱伝導率が高いため結露が起こりやすくなりますので、寒冷地である東北地方(山形地域)では複合サッシ以上の物を使いたいと考えます。
それから窓ガラスにも単板ガラス・ペアガラス・トリプルガラスなどの種類があり、現在ほとんどの住宅はペアガラスを使用しているようです。
窓の形状にはフィックス窓(開閉ならないサッシ)・上げ下げ窓・縦辷出し窓(たてすべりだしまど)・横辷出し窓(よこすべりだしまど)・引違窓があり、それぞれ開閉方法が違ってきます。
当然のことながら、その大きさもさまざまな寸法があります。
開口面積が大きいとそれに比例して熱損失が大きくなります。
省エネを考えると出来るだけサッシの大きさを小さくした方が有利になります。
また、サッシの気密性を考えると引違窓は不利になってしまいます。
祥の家では断熱性能を良くし省エネ住宅にしようと計画しています。しかし、普段の生活を考えると新しい家になったからと言って、
窓を閉め切って常にエアコンだけで空調することはないと思います。
家の中には新鮮な外気を入れたいので、南面に掃出し窓の引違サッシを並べて風をいれ、北側のサッシから空気を出すようにしました。
また、梅雨の時期に引違の窓を少し開け空気を動かすことでさわやかな生活空間を期待します。
北に面する屋根に開閉式のトップライトをつけました。こうしたことで、夏の風の流れを楽しもうと考えました。
祥の家では少しでも熱損失を少なくするために、樹脂サッシのトリプルガラス(日射取得型クリア・日射遮蔽型クリア)を採用しました。

2015.02.02:syo-kk:コメント(0):[コンテンツ]

「祥の家」 屋根

上棟式が終わると、屋根の工事をします。
屋根は建物を雨や雪から守る大切な場所なので、
間違いのない施工が肝心です。
山形では積雪がありますので、屋根が重くならないよう、
カラー鉄板を葺くのがほとんどです。
祥の家も同じようにカラー鉄板を使いました。
また、屋根の形はその勾配によって
長尺瓦棒葺や横長尺葺と違ってきます。
それから雨漏りがないようにするには、
屋根の勾配をきつくし、単純な形にするのが良いようです。
「祥の家」では屋根に太陽光パネルを設置するため、
4寸勾配(10進んで4上がる勾配)としました。
また、平屋づくりなので、あまりにも単純な形にすると、
意匠の面で、良くないと考え、下屋等を設置するなどして工夫してします。
雨樋や雪止などについてもよく考える必要があります。
特に太陽光パネルに積った雪は滑り落ちやすいので注意が必要です。

2015.01.13:syo-kk:コメント(0):[コンテンツ]
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