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 郡山、仙台を終え、ツアーの東北地方でのライブの最後を飾るのは、メンバーのふるさとである山形でのライブです。
 いつもどおりの“こんにちは、SWITCH STANCEで〜す!”の掛け声から始まりました。“NOSTALGIC SUMMER vol.4、ガンガンいきますよ〜!”というみつおさんのMCに、右手を突き上げるベースのコウジさん。早速1曲目の「Summer Days」へ。ふるさとの懐かしい友人も会場にいるせいか、いつもよりもさらに楽しそうな4人。軽快なリズムに乗せ、夏を歌い上げます。
 1曲目を終え、軽く自己紹介を。会場からは“おかえり〜”の声も飛びます。最近の近況を山形のみなさんに話し、次の曲紹介へ。
 “次に歌うのは、ラブソング。あんまりラブソングって歌ってなかったんですけどね……星色銀河。”SWITCH STANCEの歌の中に、時折現れるふるさとの情景。“紅花、曇らぬように”“東北の夜、東京の空”というフレーズも、山形で聞くと、また違って聞こえる気がしました。
 “時は、無情なものだと思いますよ。日々、常に色んなものが変わっていく……久しぶりに聞くみなさんにとっては、僕らの音楽もちょっとずつ変わっていく様に、聞こえると思いますよ。変わってると思うし。”“僕らがやりたいことをやっています、生まれてきてよかったって…”と、途切れ途切れながらも、力強く話すみつおさん。そして3曲目の「流星雨」。そして間髪入れずに「Fantastic World」へ。
 4曲目が終わり、ギターの御田さんのMCへ。“次の曲は、夏にピッタリだと思うんですけど。山形帰ってきて、かえるがいっぱいいて、なんだか嬉しかったです。とのさまがえるが大好きなんですよ。色とか、においとか…タトゥーみたいなカッコイイですよね(笑)でも人間はやっぱり、タトゥーは音楽とか、心に刻むものだと思いました。この夏。”
 そして5曲目の「とのさまがえる」へ。私自身も、山形に帰ってみて、星の多さやかえるの鳴き声に、なんだか嬉しくなりました。なんだか純粋な気持ちにしてくれるような、この曲はそんな曲だと思いました。
 そして山形でのライブも最後の曲へ。“みんなの前でこうして歌えることが幸せです。”というみつおさんの言葉は、心に浮かんだ言葉がそのまま口から出たような、そんな気がしました。ラストは「ひとのやさしさ」。ふるさとへの、様々な気持ちが入り混じった、ひとつの『やさしさ』がそこにありました。