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【2013/03/30 山形新聞】南陽新文化会館の基本設計まとまる 1300人収容の大ホール、全国初の大型木造耐火

 南陽市が2015年度完成を目指す新文化会館の基本設計がまとまった。最大1300人収容の大ホールを備える延べ床面積約6千平方メートルの施設を、全国初の大型木造耐火建築物として実現するとしている。

 市役所南側の2.3ヘクタールに整備する新文化会館は、市民の芸術文化創造拠点、南山形圏域及び置賜地域の広域交流拠点とし、質の高い芸術文化の興行上演が可能な多機能型ホールを備える。このほか約500人収容のマルチホール、展示スペース、会議室を併せ持つ。地上3階地下1階。柱、はりなどに国土交通大臣認定の先進的工法を用いた大型木造耐火建築物とし、地元産木材を使用する。子どもたちが木に親しむ木育博物館も計画。冷暖房設備に木質バイオマスボイラーを採用し、太陽光発電設備を設置するなど環境に配慮する。

 大型舞台を持つ大ホールは、861席の固定席とオーケストラピット部席、後部取り外し可能席、車いす席、個室席、親子席、立ち見席を合わせて最大1300席とした。市役所庁舎の連携を重視し、地下通路で結ぶ計画。敷地東側の駐車場は約440台を収容する。

 29日開かれた南陽市議会臨時会で、計43億円の木造公共施設(新文化会館)整備事業費を計上した2012年度、13年度の各一般会計補正予算が原案通り可決された。市は14年度にも2億円を予算化する予定で、新文化会館の整備事業費は計45億円となる。13年度は実施設計を策定し、9月末にも着工する。

 市は基本構想段階での事業費の大枠を33億円程度としていた。45億円の内訳は、国の森林整備加速化・林業再生事業費補助金15億円、地域経済活性化・雇用創出臨時交付金12億円、後年度に50%交付税措置される補正予算債7億5千万円、基金の取り崩し10億5千万円。実質補助額は30億7500万円となり、事業費の3分の2超。基本構想時の実質市民負担額24億6千万円が、14億2500万円(このうち基金取り崩し10億5千万円)に抑えられると試算している。


南陽市役所(手前)の南側に整備される新文化会館の鳥瞰(ちょうかん)イメージ図



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2013.04.05:supobun:count(2,079):[メモ/⇒文化 Culture]
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