NHK山形放送局『クローズアップやまがた』「地方の宝は工業高校」にコメンテータとして登場しました。
再放送(山形県のみ)は、6月11日(日) 午前8:00〜8:25 詳しくはNHK山形放送局のHP をご覧ください。 |
古本屋の書棚を眺めていて、ふと手にしてしまう本ってあります。これは、そういう一冊。
『駄菓子のふるさと』、石橋幸作、未来社、1961年刊。 作者の石橋幸作という人物は、明治18年創業の仙台の菓子屋「石橋屋」の先代であり、東北地方の駄菓子を調査・収集し、著書も残している。いわば在野の研究者であるといえる。彼の収集した資料は、現在、仙台市博物館や愛知県の明治村に残されており、また、仙台市の「石橋屋駄菓子資料館」でも見ることができる。彼の駄菓子研究の執念は、著書を読んでいても、感じることができる。 この本の中でも、彼は幾度となく駄菓子作りが工業化される中で、人の手から離れ、本来の「味」や「香り」が失われることを嘆いています。 この本は、恐らく菓子職人や料理研究家にとっては貴重な内容であり、昭和30年代という急速に日本全国が均一化されている時期に残されたものであり、一つの文化史としても価値のあるものだとおもいます。 ただ、ふつうの人が読むと、ものすごい駄菓子オタクのおじさんの話を聞いているような感じで、そのウンチクに感心しつつ、「駄菓子への愛」を強く感じてしまうのです。 さて、そうそう、ズンダ餅。ジンダンとか、ジンダとか、場所によって呼び名が違うようですけど、石橋氏は「ズンダ餅」の由来について次のように説明しています。 お釈迦さんの一番最後の弟子に「淳陀(じゅんだ)」という人がいた。お釈迦さんが亡くなったのは、彼の作ったきのこ汁にあたったから。 「淳陀は悲嘆の涙にくれ、たむけに豆粉の餅を供えました。それが淳陀餅の本当の名であるというのです。とこどが、伊達政宗公が元祖だともいわれております。それは貞山さまが陣中で家来に陣太刀でユデ豆をつぶさせて、それを餅にまぶして食ったのが起りで、陣太刀餅がズンダ餅になったなどともいわれています。また一方には、むかし甚太という百姓があって、初めてこしらえたので甚太餅というのだという説もあるようです。いずれもズンタ餅というのは、すり鉢にはじき豆を入れて、すりこ木でこづくのだから、豆ン打(ずんだ)餅というのであると教えてくれた人もありました。ズンダ餅は仙台特有の名称なのか、他県ではこれと同じものがあるが、ズンダ餅とはいわずにヌタ餅などと呼んでいるようです。いずれも仙台のズンダ餅と異なるところがないとすれば、いずれがさきか、またいつの時代に仙台に輸入されたものなのか、ほとんど見当がつきません。」p53-54 諸説あっておもしろいものですなあ。知っているかと言って、なんの役にも立たないのだけど、ちょっとしたウンチクですな。しかし、では、ジンダンとか、ジンダも同じなのでしょうか。山形の人は、由来をどう教えられましたか? |
置賜のおいしいものを作る業者さんたちが、初めて、東京の商店街での販売にチャレンジ。
選んだ場所は、「お福」地蔵さまで有名なハッピーロード大山商店街!! 池袋から、東武線ですぐ。大山駅を降りると、すぐに商店街が始まります。 土日です。ぜひ、長井出身の方、置賜出身の方、山形出身の方、そして、いろいろと関わりのある方、お買い物に、激励にぜひお立ち寄りください。 |
東京の霞ヶ関にある山形プラザ「ゆとり都」で、
置賜地域地場産業振興センターが、「置賜のうまいもの」を開催。 長井市の業者さんを中心に、置賜のおいしいもの、うまいものを実演販売!! 普段、東京では、手に入らない産品を、ぜひ!! |
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病い送り 伝承地: 最上郡舟形村 時期 : 田植え終了後 収録 : 奥羽本線舟形駅 悪疫を払うための行事である。 田植え終了後に、各戸では藁人形をつくり、門口に立てて置く。 午後八時頃、神官に若者や子供たちが十数人、大太鼓をたたき、 「病い逃げろ 逃げろよ」 と叫びながら、戸毎の藁人形を集め歩く。 神官は、部落外れに至る毎に御祓いを行い、 悪神除けの御札を立てていく。 巡り終われば、部落外の川辺に集まり、さらに御祓いを行い、 藁人形をことごとく川に流す。 また、藁人形に小さい木造りの擬刀を帯びさせる地方もある。 ************* 一年間の無病息災を願う行事なのでしょう。 夜八時頃から太鼓を叩いて、集落を廻るという夜のお祭り。 子供たちは、なんとなくワクワクしそうですけれど。 今でも、こうした行事はありますか? (注)本文は、わかりやすくするため、現代表記に直してあります。引用等なさる場合は、必ず原典をご参照ください。 *出所:仙台鉄道局編纂、『増補・東北の民俗』、日本旅行協会、昭和12年初版、昭和16年再版。 |
(新暦:2006年5月14日)
***** 運開き 山形県最上郡舟形村(現:最上郡舟形町) いつの頃からか詳らかでない。この日、高い山に登れば運が開けるとの言い伝えから、運開きと称し、午後から仕事を休み、連れ立って、山や丘に登り、酒を飲む。 ***** 田植えの時期、一休みしましょうということなのでしょうか。 さて、今年の旧暦4月17日は、5月14日で日曜日。ちょうど、ぴったりの行事が長井であります。「葉山民衆登山」です。今年の運開きに、山登りはどうでしょう。ただし、飲みすぎると後が大変ですけど。 (注)本文は、わかりやすくするため、現代表記に直してあります。引用等なさる場合は、必ず原典をご参照ください。 *出所:仙台鉄道局編纂、『増補・東北の民俗』、日本旅行協会、昭和12年初版、昭和16年再版。 |
山形で仕事をするようになってから、ひとつだけ気をつけていることがあります。
それは、歴史を勉強しようということです。 私の仕事は、まちづくりに関することなのですが、ある時、高齢者の方から、「わがまちには、わがまちの歴史がある。それを理解してもらって、それから、新しいことや、他の事例などを紹介して、そして、わがまちにあったことを考えて欲しい」ということを言われました。 なるほど、それはその通りだなと、いつも心に留めています。 そんなことがあって、それ以来、山形や、置賜や、長井に関する歴史や習慣に関する本があるとできるだけ、読むように心がけています。まだまだ、ちっとも足りませんが。 そんな中で、ある日、札幌の古書店で見つけた本が、とてもおもしろかったので、長井で打ち合わせがあった時に持参しました。そうしたら、みなさんで、わいわい、「ああ、昔、やっていた」、「これは今でもやるけどなあ」、「これは聞いたことがないなあ」などなど。 その本は、昭和12年に仙台鉄道局編纂で、日本旅行協会から発行された『東北の民俗』というものです。東北地方の各駅に命じて、その土地、その土地の習俗を集めたものだそうです。 この『特集』では、季節、時期に応じて、その本からお祭りや習慣などを再録してみようと思います。 |
ロボワンの記念すべき第10回大会の開催地が、山形県長井市に決定しました
ロボワンとは、「身長120cm以下、重量制限無しのロボットで行われるROBO-ONEの主軸になる格闘競技大会」です。いまや、全国的、国際的な盛り上がりを見せている競技会です。 長井市は、工場で使用される自動化機械の製造企業が集積しているところ。ロボットとは、アトムやドラえもん、ASIMOといった形だけではなく、工場で人間に代わって働く自動化機械や、人工知能を持ち判断能力を備えた自動車なども、その仲間に入るのです。 長井市は、実はロボット産業の一大集積地なのです。その長井で、密かにロボット製造企業や関係者が進めてきたプロジェクト。それが、ロボットプロジェクトなのです。現在では、置賜地域地場産業振興センター内にロボットファクトリーが開設されています。 この若手グループは、置賜工業会の次世代グループ。彼らの熱意と努力もあり、今回、第十回大会を長井市に招聘することに成功したのです。 大会当日は、全国から数多くのロボットが集結。熱い戦いに、千人を超す人間が固唾を呑んで見守ることになるでしょう。 さて、もちろん長井市にもロボット戦士がおります。その名も、「フラワー戦隊ナガレンジャー」。長井の、山形の、そして世界の平和を日夜守るため、鍛錬の日々を送るナガレンジャーが、大会でどういった戦いをしてくれるのか、名付け親としても、今から秋の大会が楽しみです。 開催予定日:2006年9月16日(土)17日(日) 場所:置賜地域地場産業振興センター(山形県長井市) 交通:山形新幹線「赤湯駅」から山形鉄道フラワー長井線で約25分、「長井駅」下車、徒歩10分 |
各地での取り組みが進む「フットパス」に関する国内初の全国シンポジウムが、長井市で開催されます。
地域の中で、どのようにフットパスを取り上げていくのか、また地域社会の連携の創出、観光への活用をどのように考えていくのか、様々な視点からの報告や意見の交換が行われます。 テーマ 「まちを歩く、川を歩く、山を歩く 〜 新たな観光振興のあり方 〜 」 主 催 最上川流域観光交流推進協議会 共 催 長井市 国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所 日 程 2006年6月17日(土)〜18日(日) 会 場 山形県長井市「タス・パークホテル」 参加定員 350名 参加費 無料 【6月17日(土)】 13:00〜17:30 基調講演 「フットパスの愉しみ方」白井貴子氏 事例発表 「リバーツーリズムと地域連携による観光振興」 「最上川フットパスながいの紹介」 ながいフットパス推進会議 議長 菅野昭浩氏 「地域資源を活かした観光振興」 国土交通省総合政策局事業総括調整官室 企画官 野田勝氏 リレー発表 キーワード:「協働」「連携」「観光」 「創って、伝える"面白白川・思い出コース"」(山形) 水辺で遊べるわらしっ子広場整備促進協議会 事務局長 久保道典氏 「日本フットパス協力設立に向けて」(東京) 多摩丘陵フットパス NPOみどりのゆび 事務局長 神谷由紀子氏 「北海道におけるフットパス形成の特徴」(北海道) 全道フットパス・エコ・ネットワーク 代表 小川巌氏 「木曽川夢空間づくり」(愛知・岐阜) 「桜回廊と最上川河川敷を歩く観光旅行商品」 日本ライン広域観光推進協議会 理事 武長脩行氏 「桜回廊と最上川河川敷を歩く観光旅行商品」 東日本旅客鉄道株式会社仙台支社 営業部観光開発主幹 鈴木勝弘氏 交流会・懇親会 18:00〜21:00 懇親会&水辺の灯回廊とながい夜まつり お定まりのシンポジウム会場内での立食形式ではなく、無謀にも(!)戸外に飛び出しての交流会と懇親会を計画中。乾杯の後は、江戸、明治、大正、昭和初期の建物がそのまま残る市内が、蝋燭の明かりで浮かび上がる幻想的な風景の中を、街々を流れる水の流れの音に耳を傾けながら、そぞろ歩きをお楽しみください。 【6月18日(日)】 8:00〜14:00(一部は16:00) エクスカーション 5つのコースに分れてフットパス歩き等を楽しむ ☆事前申し込み定員制です。参加費用がかかります。 各コースともに、山形の初夏を存分に楽しむ特別企画になっています。エクスカーションのみに参加も歓迎です。 Aコース 「最上川フットパスながい散策コース」 Bコース 「最上川カヌー下り経験と白川フットパスコース」 Cコース 「熊野山登頂、長井ダムと東洋のアルカディア展望コース」 Dコース 「最上川フットパスさがえ散策と花咲かフェア、さくらんぼ園コース」 Eコース 「山寺散策とさくらんぼ狩りコース」 お問い合わせとお申し込みは 長井まちづくりNPOセンター E-mail : ayakka@e.jan.ne.jp ...もっと詳しく |
冬の長井も素敵です。 実は、大手旅行代理店の人から、 「本当になにもないところですね」と言われた 地元の関係者は、昨年、少し落ち込んでいました。 でも、何も無いはずないじゃないですか。 長井は、最上川最上流の港町として栄えた 歴史ある街です。 江戸時代の商家、わらぶきも民家、さらには、 繁栄を物語る明治、大正、昭和の洋館建築などに 加え、豊かな食文化の伝統もあります。 とにかく一度、足を運んでもらおうと 企画されたのが、この企画です。 今回の目玉は、東京からの無料バス。 関西、中部方面からは、東京発には間に合いませんが、 米沢駅まで新幹線で来れば、間に合います。 もちろん、遅れてきての参加も歓迎。 (ただし、定員になって時点で締め切りです。) ぜひ、この機会に、まっしろな山形を 見に来てください。 そして、あなたなりの地域振興のアイデアをぜひ 聞かせてください。 ******************** 雪灯り回廊&ふるさと体験ツアー なにもない長井で、本当の「冬」を体験しませんか? あるのは、真っ白い雪と、まばゆい星空と、ゆったりした時の流れ 日時: 2月11日(祝)〜12日(日) 場所:山形県長井市館町北 タスビル 参加申し込み締め切り : 2月4日(土) (注 参加予定人数に達しました時は、締め切り前に打ち切ることがございます。) ◇交通手段について 東京⇒米沢⇒現地に無料送迎バスを運行!! 1.東京八重洲口 2/11(祝)7:00にバスが迎えにいきます。 2.米沢駅 2/11(祝) 12:30にバスが迎えにいきます 3.タスビル 14:00集合(交通費は実費になります。) ※バス代は、いずも無料です。 ※お帰りは八重洲口までのバスのみ運行いたします。 ※上記よりお選び、申込みの際にお知らせください。 ※ツアー参加がバス乗車の条件です。バスだけの利用はできません。 ◇参加費について お一人様 10,000円(宿泊代、食事代込み) ◇宿泊先について タスパークホテル 長井市館町北6番27号 TEL:0238-88-1833 ◇お願い とにかく寒いです。防寒具、長靴、手袋を必ず準備ください 旅程 ■ 2月11日(祝) 14:00 タスパークホテル ロビー集合 14:30〜 オリエンテーション 15:00〜 雪国体験 *その1. スノーランタン作り *その2. かんじき、深ぐつ体験 *その3. 雪あそび 16:45〜 ティータイム 17:30 ランタン点灯 18:00〜 長井のごっつおうを楽しもう *きき酒大会やつけものバイキング もあります 19:30〜 街中へレッツゴー ■ 2月12日(日) 9:00 タスパークホテル ロビー集合 ・・・長井を語る歴史の散歩道へ・・・ ・丸大扇屋でむかし語り 【長井の文化のはじまり。最上川舟運の軌跡がうかがえる豪商】 ⇒通常、冬季閉館中を特別に囲炉裏を体験!! ・小桜館 (旧郡役所) 【明治11年建築のペンキ塗り木造二階建て洋風建築物。文明開化の息吹が伝わる】 11:00〜 餅つき体験 つきたて餅を自分でちぎって食べよう! 13:00 解散 (東京八重洲口へ直行無料バスが出ます。) 内容は都合により変更になる場合もございます 申込み問い合わせ先 (財)置賜地域地場産業振興センター 〒993-0011 山形県長井市館町北6番27号 TEL(0238)-88-1815 FAX(0238)88-1854 E-Mail jibasan@e.jan.ne.jp http://jwww.ibasan.com/ |
赤湯駅につばさが着く。
「おじいちゃーん! ここここ!」 おじいちゃんは、なぜかフラワー長井線のホームにいる。 あはは、なるほどつばさが到着して、孫たちが赤湯駅のホームにいるところをビデオに撮っているのか。 山形新幹線って、味があるなと思う。 東京駅を出て、上野駅を過ぎて、立て込んだ家々や、マンションや高層ビル。そえがだんだんまばらになり、水田の見える中を速度を上げて北へ走る。 やがて盛岡。 ジェットコースターのように高架を駆け下りると、見慣れた「新幹線」の風景から一変する。 やがてモーターの音がかわり、峠をぐるりと廻りながら登り始める。 山が深く、窓の下を流れる水は透き通っているのが、列車からでも分かる。 そして、米沢。広々とした平野と、軟らかな山並みが見えてくる。 「それは、たまに来る人の感想だよ。私たちは、ああ、また田舎に帰ってきたって、暗くなるよ」と友人は笑う。 しかし、「つばさ」の東京から赤湯駅までの景色は、東海道新幹線のそれよりも変化に富み、美しい。 |
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