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創造的な仕事をした人の心理状態を研究すると、創造に移る前に「退行」現象が見られることがわかってきた。
使用するエネルギーがどこかに消えたようになって、ただぼうっとしていたり、ウロウロしたり、と思っているうちに、エネルギーの「進行」が生じてきて、新しいアイデアが出現してくる。
もちろん、「退行」の前には、必死に考えたり、調査するとかの努力がいる。
その後で、万策尽きた感じで退行状態に陥っていると、心の深層で創造的な働きが生じてくるのだ。
また、人間はそれぞれ、自分がものごとを理解するためのシステムや仕組みをもっている。それは案外固いもので簡単には変わらない。
そこで、他人に説明したり、説得を試みる時は、自分の枠組みを緩めたり、少し変えてみたりして、相手に合わそうとする。その上、他人に話すことで、自分の考えを客観視することができる。創造的退行とは、その枠組みを緩めてみる状態だ。
タガを外した状態の中から、ふと新しいものが生れてくる。それが創造につながる。
自分の枠組みをどこまではずして見られるか。それを客観視できるか、ということが、創造性の要因と言えるのだろう。

(ココロの止まり木より)

2006.09.29:反田快舟:count(6,234):[メモ/・今日のひとり言]
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