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「理解ある親をもつ子はたまりません」といった中学生がいる。下着盗みでつかまった子である。両親はまさに理解ある親だし、本人はあまり目立たないが真面目で、これまで何も問題を起こしたことがない。(ちなみに、中・高校生の下着盗みは問題は簡単ですぐ解決される場合が多い。成人の場合はそれほど簡単ではない)この中学生は、カウンセラーに会ううち、だんだんと自己主張や両親の批判などをはじめ、とうとう最初に示した言葉を述べたのである。
子供は成長していくとき、特にその成長カーブが急上昇するとき、自分でも押えきれない不可解な力が湧きあがってくるのを感じる。それをなんでもいいからぶつけてみて、ぶつかった衝撃のなかで、自らの存在をたしかめてみるようなところがある。そのとき子供がぶつかっていく第一のかべとして、親というものがある。親の壁にさえぎられ、子供は自分の限界を感じたり、腹を立てたり、悔しい思いをしたりする。しかし、そのような体験を通じてこそ、子供は自分というものを知り、現実というものをしるのである。子供は法律の壁なんかではなく、生きた人間にぶつかりたいのである。(こころの処方箋より)

2006.09.19:反田快舟:count(488):[メモ/・今日のひとり言]
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