有限会社コンサルネット

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地味な努力を積み重ねる

 大きな夢や願望を持つことは大切なことです。しかし、大きな目標を掲げても日々の仕事の中では一見地味で単純と思われるようなことをしなければならないものです。

 したがって、時には自分の夢と現実の間には大きな隔たりがあると感じて思い悩むことがあるかもしれません。

 しかし、どのような分野であっても素晴らしい成果を生み出すまでには、改善・改良の取組み、基礎的な実験やデータの収集、足を使った受注活動などの地味な努力の繰り返しがあるのです。

 偉大なことは最初からできるのではなく、地味な努力の一歩一歩の積み重ねがあって初めてできることを忘れてはなりません。


真面目に一生懸命仕事に打ち込む

 一生懸命に働くということは勤勉であるということであり、仕事に対する態度が常に誠実であるということです。

 私たちが本当に心から味わえる喜びというのは、仕事の中にこそあるものです。仕事をおろそかにして、遊びや趣味の世界で喜びを見出そうとしても、一時的には楽しいかもしれませんが、決して真の喜びを得ることはできません。

 人の一生の中で、最も大きなウエイトを占める仕事において充実感が得られなければ、結局は物足りなさを感ずることになるはずです。真面目に一生懸命仕事に打ち込み、何かを成し遂げた時にこそ、他には代えがたい喜びが得られるはずです。


完全主義を貫く

 よく90%上手くいくとこれでいいだろうと妥協してしまう人がいます。しかし、そのような人には完璧な製品、いわゆる手の切れるような製品づくりは到底できません。

 間違ったら消しゴムで消せばよいという安易な考えが根底にある限り本当の意味で自分も周囲も満足のいく成果を得ることはできません。

 営業にしろ製造にしろ、最後の1%の努力を怠ったがために受注を失ったり、不良を出したりすることがあります。自分自身の努力をさらに実りあるものとするためにも、仕事では常にパーフェクトを求めなければなりません。


信頼関係を築く

 京セラでは、創業以来、心の通じ合った社員同士の結びつきを経営の基盤においてきました。お互いが感謝と誠意をもって心を通わせ、信頼関係の上に立って仕事を進めてきたのです。

 コンパや様々な行事は、全員が心を開き、結びつきを強める機会として重要視されてきました。上司と部下の関係であっても、信頼関係のベースがあれば、お互いに本音で言いたいことをハッキリと言い合うことができます。

 それによって、問題点が誰の目にも明らかになって、仕事がスムーズに運んでいくのです。

 こうした信頼関係を築くためには、日ごろからみんなの心の結びつきを作り上げるようお互いに努力することが必要です。


仲間のために尽くす

 人の行いで最も美しいことは、人のために何かをしてあげるという行為です。人は普通、まず自分のことを第一に考えがちですが、実は、だれでも人の役に立ち、喜ばれることを最高の幸せとする心を持っています。

 かつてアメリカで起きた飛行機事故で、一人の男性が自らが助かるというその瞬間に、側で力尽きそうな女性を先に助けさせ、自分は水の中に消えてしまうという出来事がありました。人間の本性とはそれほど美しいものなのです。

 私達は、仲間のために尽くすという同志のつながりをもって、みんなのために努力を惜しまなかったからこそ、素晴らしい集団を築くことができたのです。


常に明るく

 どんな逆境にあっても、どんなに辛くても、常に明るい気持ちで理想を掲げ、希望を持ち続けながら、一生懸命努力を重ねてきた結果が京セラの今日をつくったのです。

 人生は素晴らしく、希望に満ちています。常に私には素晴らしい人生が開かれていると思い続けることが大切です。

決して不平不満を言ったり、暗くうっとうしい気持ちをもったり、ましてや人を恨んだり憎んだり妬んだりしてはいけません。

 そういう思いを持つこと自体が人生を暗くするからです。非常に単純なことですが、自分の未来に希望を抱いて、明るく積極的に行動していくことが仕事や人生をよりよくするための第一条件なのです。