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▼「超一流主義とは」
飛行機に乗るときには、一流の会社を選べという。パイロットも一流なら、機材も一流だからというだけではない。一流のパイロットでありながら、自分の経験と勘だけに頼らずに、必ずチェックリストに基づいて、細心のチェックを行なうだけでなく、機材も念には念を入れて整備点険するからである。
二流・三流ともなると、中古の飛行機をつかうだけでなく、整備技術もまずく、定期点検も怠りがち。また検査基準もゆるい。それにパイロットは自分の腕に頼り、度胸と勘で飛ぶからである。世界の飛行機事故をみていろと、やはり二流・三流の会社に事故は多い。会社もまた同じである。一流の会社の執務や商品には、誤りがない。社員の質がちがう。商品についての考え方がちがう。仕事のやり方がちがう。だから信用がついてくるのだ。商標とか、のれんというのは、この信用のことをいう。商標とか、ブランドは、永年つちかった一流イメージであり、そのような歴史をもたぬ会社では、それに追いつくための超一流主義、すなわち高級化が大切なのである。並みの仕事をやっていると、成長はおぼつかない。超一流の会社を目指すからには、どの部門の仕事も他社と比較して、超一流でなければならない。会社の成長に社員がついていかなければ虚業集団になってしまう。自らが研鑽していく。電話のかけ方一つにしても、応接の仕方、お茶のだし方にしても、みな同じである。いまの仕事のやり方を考え直す。
どのようにすれば、お客に満足を与えるか。見本はどこにでもある。一流百貨店の商売のやり方、一流ホテル、一流会社のセールスマン。テレビやラジオのアナウンス、他社からの電話や手紙。毎日の通勤での車中の広告。JRの整理整頓・指呼点検・・・すべて師ならざるものはない。ただ、そのように目にふれ、耳にきくことがらを、どう自分のものとして、吸収していくか。要は意欲の問題である。
あれは他所のこと、自分とは関係がない、という考えでは成長しない。自ら求めていく。ヒントをえていく。それが自己の能力向上であり、人生を豊かにする生活態度である。会社とは、事業を行うために、志を同じくする同志の集団である。社員の質と、そのチームワークが事業の大きさを決定する。
人間の成長段階には三つある。一つは才能を高める20代から30代、次には信用を得る40代から60代、そして、それからの徳望の年代である。
超一流主義を目指すには、まず仕事についての才能を高めることである。質的な向上をはかることである。そこから信用が生まれ、そして名実ともに超一流への道がひらかれるのだ。すべてのものごとに敏感に反応する。この態度が
必要である。
一流とは、つねに生き生きと清冽な水が流れ、反応が直ちにでる若さのある状態をいうのである。滞ってはならぬ、滞留とは腐敗の始まりである。
毎日毎日少しでも進歩させていくのだ。それが超一流主義への道といえよう。
2006.12.07:反田快舟
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