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▼「タテマエとホンネ」

日本人は昔から、道徳についてタテマエとホンネという二重構造を持っている。
タテマエにおいては、理想に近い厳しいこというが、だれもが、それは「タテマエ」であって、現実はそのとおりいかぬことを知っている。
そして、実際の行動においてはホンネに基づいて行動し、それがタテマエとずれていても非難されることがない。
日本人である限り、「だいたいこのあたり」という見当を皆がもっていて、問題の生じない程度に「タテマエ」を破る、という生き方をしてきた。
ここで、談合や大企業の不祥事にみるように、大幅にタテマエを破る者が現れるとどうだろうか。
大きいスケールで日本的慣習を悪用した”悪”を摘発することはよいことだ。
しかし、ここで、日本的なものはもはや通じないとして、タテマエとホンネの分離をやめて、新しい現実的な規律を設定するのでなく、タテマエ尊重の大合唱になっても根本的な解決にはならないだろう。道徳に関するホンネの話し合いが必要なときである。

(ココロの止まり木より)
2006.09.29:反田快舟

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