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▼「さなぎの内と外」

思春期は、毛虫が蝶になる前に「さなぎ」になるようなものである。
外から見ると何もしていないように見えるが、そのなかでは大変革が起こっている。
しかし、自分の内部で何が起きているか分からないから無口になるし、内に閉じこもるようになる。このような子はよく不登校になる。
これに対して内部で起こる大変革が外に漏れだしてしまう場合は、非行になる。
子供達は本当のところ、自分がなぜそんなことをするのか分からないのだ。
ともかく、何かをやらかさない限り、こころが落ち着かないのだ。
その時に「さなぎ」を守る者としての大人が、しっかりと逃げることなく正面から会うことが大切なのだ。
それを避けて、「悪」とか「異常」のレッテルを貼るだけでは、子供がよりおかしくなるのを助長するだけである。

(ココロの止まり木より)

2006.09.23:反田快舟

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