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▼「一番生じやすいのは百八十度の変化である」

人間が変化する場に立ち会い続けて思うことは、
「一番生じやすいのは百八十度の変化である」ということである。
そのよい例は、アルコール依存症の場合だろう。
大酒飲みの人が、ある日から、酒をピタリとやめる。
皆が感心していると、ある時にまた逆転してしまう。
つまり、百八十度の変化が生じるのである。
自分の生き方と父親(あるいは、母親)の生き方とを比較してみても、
びっくりするほど同じことをしているか、
正反対のことをしているか、に気づく人が多いのではなかろうか。
自分の親のような生き方をしない、と決心した場合、
その方向を二十度や三十度変更するのではなく、
百八十度の変化をしているのが多いと思われる。
百八十度の変化は生じやすいものであると分かっていれば、
百八十度の変化が生じても、やたら喜ぶこともなく、
冷たくすることもなく、じっくり構えていられるようになる。
(こころの処方箋より)

2006.09.19:反田快舟

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