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▼京セラフィロソフィー 「公明正大に利益を追求する」

公明正大に利益を追求する

経営者は、自分の企業、集団のために、利益を追求しなければなりません。

これは決して恥ずべきことではありません。自由競争の原理が働いている自由市場において、堂々と商いをし、得た利益は正当なものです。

厳しい価格競争の中 で、合理化をし、付加価値を高める努力を払い、経営者とその集団が額に汗してかち取った利益ですから、堂々と得られてしかるべきです。

しかし、利益を追求するあまり、人の道として恥ずべき手段をもって経営を行ってはなりません。

公明正大に、仕事を通じて、製品を通じて、自分たちの努力の成果として、高い利益を得るという、正道を歩むべきです。

人々の利益に反するような、卑劣な手段をもって、一攫千金を夢見るようなことがあってはなりません。石油ショックのころ、千載一遇とばかり、物を売り惜し み、値をつり上げた企業がありました。

しかし、今も成長発展を続ける企業の経営者に、あのとき我を忘れて、暴利をむさぼった者はいないはずです。もし、あったとすれば、その企業の余命はいくばくもないと私は思います。


2022.08.28:反田快舟

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