古部賢一氏インタビュー(前編)

オーボエをはじめたきっかけは?
中学2年生の時に吹奏楽部に入部したのが始まりです。
それまでは、学校と塾だけの生活だったのが反抗期に入ったのでしょうか。
トロンボーンとかサックスとかパーカッションがかっこいいなと思っていましたが、空きが無くてオーボエを進められました。
最初は楽譜も読めなくて音符にひとつずつ振り仮名をうっての練習でした。

オーボエは一番難しい楽器としてギネスブックに載っています。
リードや吹き口の部分が木管楽器の中でも複雑で、メンテナンスが大変です。

なぜ音楽家を目指すようになったのですか?
普通に進学高校へ進み、大学へ入ったら学校のオーケストラに入部しようか程度に考えていました。
中学時代の恩師が音楽を目指すように進めてくれ、両親まで説得してくれて芸大を目指すことになりました。
それで、高校2年の後半からピアノや音楽の基礎の勉強を始めました。

妹がピアノを習っていて、両親も音楽が好きで、いつも音楽があるような家庭でしたが、音楽を目指すとは思ってもいませんでした。

ソロとオーケストラのお仕事の比重は?
一年のうちで半分をオーケストラ、残り半分をソロやアンサンブルという割合で演奏しています。
オーケストラの演奏は歯車に組み込まれたような感じがして、学生の頃はあまり好きでなかったこともありましたが、その魅力をわかるようになりました。
どちらもそれぞれの魅力があるし、おのおの違うやり方があります。

プロとしてはオーケストラが始まりです。
そのうちソロやコンチェルトの仕事をさせてもらえるようになりました。
はじめのうちは緊張だけでしたが。
2009.09.24:siraayu09:[さむすぺ!]