鈴木一司さんにお話をお聞きしました。

  • 鈴木一司さんにお話をお聞きしました。
朝日相扶鈴木一司さん
(椅子デザイナー/あゆーむホール用イスのデザインもしていただきました!)
にインタビューをさせていただきました。

 貴重なお時間を割いていただきたくさんのお話をお聞きすることができましたが、その中から今日はあゆーむ関連のお話を抜粋してご紹介したいと思います。
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インタビュー時の鈴木さん①───今回あゆーむのホール用のイスをデザインされるときに重視した点はなんですか?

───とりあえずホールにたくさん入るということですし、本間さん(本間利雄設計事務所)ともデザインのコンセプトについて少しお話したんですが。
 やはり『白鷹らしさ』だとか、そういったものは求められたんですね。それで「『白鷹らしい』というのは何だろう?」という中で、朝日山系といいますか飯豊連峰の方までの山の連なり、あと最上川の流れ、そういったことから『連なる』や『流れ』みたいなもの、そのあたりが一応デザインのコンセプトになりました。
 イスをスタッキング(重ねること)するということや、持って軽いということなど機能面でも若干のデザイン変更がありましたが、できるだけコンパクトでありながら座ったときにゆったり感がある、そういったものをということで、単純に脚の幅全体を広げていくわけではなく、脚のラインは細めにしながら肘のところで肘幅をつけていくようにしました。
 この完成したホール用のイスは、全体の重量であるとかデザイン的な軽やかさというものを犠牲にしないで座り心地をあげていくという作業の中で生まれていったものです。
 もちろんホールとの相性というものもあると思いますので、その点もデザインの際は留意しました。


インタビュー時の鈴木さん②───苦労した点はなんですか?

───形のうえというよりは、スタッキングという重ねる機能が必要になりますので、すわり心地+重量+重ねる機能をうまく融合させなければいけないという点がありますから、その点が一番苦心した点です。

───今後このあゆーむのホールをどんな感じで使っていってほしいと思いますか?

───せっかくいい建物ですから、楽しいイベントはもちろん、音楽とアートで何かコラボレイトするようなものですとか。あとはロケーションというかあゆーむの周りの植栽もどんどんできてきているので、その外を使ったようなイベントも含めて、地元の人もさることながら、やはり町外からもたくさんいらしていただけるような、そういう場所になっていってほしいですよね。


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 今日ご紹介できなかったお話もたくさんありますので、いずれまた別の形でもご紹介できたらと思います。

 鈴木さん、ご協力ありがとうございました。 
2009.06.05:siraayu09:[さむすぺ!]

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