「鈴木ユキオ、白鷹と踊る!」
公 演
12月13日(日)14:00開演(13:30開場)
≪主催:白鷹町文化交流センター事業企画委員会≫
今回の公演では、ダンスができる空間を大きく取るため、普段は椅子を置いてある場所もステージとして使い、客席はその周囲を取り囲むように配置しました。
また照明もこの公演用に普段とはまったく違う配置にしたので、見慣れた場所であるはずがまったく違う所に迷い込んだかのようでした。
鈴木ユキオさんのダンスは、前に行こうとする力と後ろに行こうとする力が拮抗して、どちらに行くかわからない、といった印象の動きで大変緊張感がある舞台でした。
そうした動きは、共演した安次嶺菜緒さん・加藤若菜さんにもしっかり見られました。
その一方で、それぞれの特徴もあり、ごく単純化していうと安次嶺さんは力強い躍動的な動き、加藤さんは静かに佇むような動きが印象的でした。
鈴木さんの振付という約束の中で、三者三様の身体のあり方を見せくれました。
ダンスの緊張感は客席にも伝わり、お客様は一時も目が離せないといった様子でした。
ダンス公演後はアフタートークがありました。
ゲストに中山ダイスケ先生(東北芸術工科大学教授/アーティスト)をお招きして、出演者と公演の感想などをお話ししていただきました。
その中で客層についても話題となりました。
普通、東京で行われる公演ではダンスを見慣れた限られた方しか見に来ないものですが、今回の公演では4歳の子供からお年寄りまで、そして町内外の方と、大変幅広い層の方がいらっしゃいました。
中山先生から、
「ヨーロッパの地方都市の劇場では、どんな公演でも地元の色々な人が来る。
それが世界の風潮だが日本は違っている。
今回のお客さんを見ると白鷹は世界の風潮にある。」
とおっしゃっていただき、今後も先進的な取り組みを続けてほしいとのお言葉をいただきました。
* *
今回の公演に来ていただいて、初めてコンテンポラリーダンスを見たという方も多かったのではないかと思います。
中には「内容を理解するのが難しかった」という率直な御感想などもありましたが、「わからない」ということ自体もそのまま受け止め楽しんでいただけた方がほとんどのようでした。
きっと皆さんにとって何か新しい刺激があったのではないでしょうか。
今後もあゆーむでは「あゆーむならでは」な企画を皆さんにお届けすべく、様々な方面にアンテナを向けていきたいと思います(^^)
最後になりましたが、御来場いただきました皆様、素晴らしいダンスを御披露いただいた鈴木ユキオさんはじめ関係者の皆様、大変ありがとうございました!