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梅津伸一氏ご夫婦にお会いしてきました。

  • 梅津伸一氏ご夫婦にお会いしてきました。
 先日、梅津五郎先生のご長男である伸一氏ご夫婦にお会いしてきました。
 
 梅津五郎先生(1920-2003)は白鷹町出身の洋画家で、日展東光展を中心に中央で活躍された方です。
 晩年には100点を超えるご自分の作品を白鷹町に寄贈してくださいました。
 作品は文化交流センターに収蔵させていただく予定です。

 伸一氏ご夫婦の後ろに飾ってあるのは梅津五郎先生の作品で、写真右側から、《新宿の夜の灯》(習作)と、《舞子》です。
お二人は、「父の作品を町内外の人に広く見てもらい、知ってもらいたい。そして、その絵画が持つ芸術性が伝われば。」とおっしゃっていました。

 梅津五郎先生の作品は、企画展覧会開催時を除きギャラリーにて常時展示いたします。
 また、あゆーむオープン時には「開館記念・梅津五郎展」を開催予定ですので、どうぞお楽しみに。

 白鷹町が誇る洋画家・梅津五郎先生については、また改めて詳しくお伝えします。
2009.06.17:siraayu09:コメント(0):[さむすぺ!]

「音響設計とは?」の続き…

この記事は、
㈱永田音響設計の代表取締役社長 池田覺さん(以下:池)のお話の続きです。


◆それぞれのお仕事

池:白鷹町さんが本間設計事務所さんの方に

「こういうホールをつくりたい」
「こういう目的のホールをつくりたい」
「こういう用途でつくりたい」
「どれだけ収容できて」

と、おっしゃったとする。そうすると建築家はそれに合わせて、それぐらい人が収容できるような敷地の条件の中でつくるわけですよ。建築家がプロポーションを。
だからわたくしどもの方では、建築家の形づくるもの、形についてアドバイスしている。例えばコンサートやる、芝居やる、講演会やる、そうすると必要な「静けさ」、「よい響き」がどんな条件が必要だろうかというのがでてきますので、
「こういう用途でつくるならば、こういう風にしなくちゃいけない、こういう形にしなくちゃいけない」
意匠的にはこういう形をしたい、という声があったら、
「じゃあ、その形はこういう風にしたらいい」
っていうのを、コンピュータを使って、反射音を解析しながら形を決めていくわけです。


◆あゆーむの特徴

池:あゆーむは、空間として、通常のホールとはちょっと違う。響きを長くつくってある。
どちらかといえば、生の音の方に向いているつくりかたをしてるので、コーラスだとか弦楽器だとか、ピアノに向いています。舞台はそれほど大きくないから、アンサンブルには丁度いいじゃないですか。
また、オープンスペースといって、舞台と客席が一体になっている空間なんです。いわゆる定番のような、歌舞伎に代表されるような、幕がでてくるようなものはここには向いていないわけですが、出演者とお客さんにあんまり差が無くて、いつも混在してるみたいな、交流がもてるような空間だと思うんですよ。交流センターという名のごとくね。だから、舞台もあんまり高くないんですよ。昼間だと、外光も入るので、オープンな使い方ができますよね。明るい感じで。


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いろいろな想いがつまった、あゆーむホール。

仕上がりが気になる方は、
是非おいでになって、ご自分の耳でお確かめ下さいね(^^)
2009.06.12:siraayu09:コメント(0):[さむすぺ!]

音響設計とは?

  • 音響設計とは?
先日、あゆーむのホールの音響測定があり、ホールの設計にたずさわっていただいた、㈱永田音響設計の代表取締役社長 池田覺さん(写真右 以下:池)と本間利雄設計事務所の一級建築士 石田秀光さん(写真左 以下:石)にお話をお伺いすることができましたので、何回かにわけて、アップしたいと思います。


◆「音響設計」とは…
一般人には馴染みの薄い言葉ですよね(^^;)

池:簡単に言うと、「静けさ・良い音・良い響き」って言ってるんですよ。
わたくしどもは語呂がいいし使いやすいのでそう言ってるんですけど、だいたいそれが、いろんな空間に必要な音響性能であったり、音響条件だろうと思ってるんですよ。例えば…

◇「静けさ」とは
コンサートホールのような空間だったら、より小さい音まで聴きたい。講堂のような空間だったら、人がしゃべるのが聴こえればよい。それをコンサートホールほど静かにする必要はない。それぞれの目的によって、「静けさ」の程度が違うんですよ。目的にあったふさわしい「静けさ」を確保する。ということが一つ。

◇「良い音」とは
大きな空間だと、拡声設備、マイクを使ってスピーカーで音を出すわけです。やはり人間の出せる音量というのは限られてますから、拡声が必要になってくる。拡声すると今度は設備のクオリティによって、音が決まるんですね。例えば音楽を聴くとなると、単なる情報伝達以外のものが必要なわけですね。そうするとクオリティがかなり必要になってくる。ただ音が出ればよいじゃなくて、「よい音」として、より心地よい音という要件が必要なんです。

◇「良い響き」とは
音楽をやるんであれば「響き」を感じるほうがいいですね。芝居の小屋だったら、比較的せりふが通らなければならない。そういうふうに「響き」というものが使われる用途に対してふさわしいかどうかということが一つ。


この3つが目的としている空間にふさわしいバランス、ということが“音響がいいですね”ということだと思ってるんですよ。
目的に合った音響の要件を満たして建築の中に反映させていく作業がわたくしどもの仕事。

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ただホールと言っても、いろいろな要件があるんですね。
次回は、あゆーむの特徴についてお伝えしたいと思います。
どうぞお楽しみに(^^)
2009.06.09:siraayu09:コメント(0):[さむすぺ!]

鈴木一司さんにお話をお聞きしました。

  • 鈴木一司さんにお話をお聞きしました。
朝日相扶鈴木一司さん
(椅子デザイナー/あゆーむホール用イスのデザインもしていただきました!)
にインタビューをさせていただきました。

 貴重なお時間を割いていただきたくさんのお話をお聞きすることができましたが、その中から今日はあゆーむ関連のお話を抜粋してご紹介したいと思います。
*          *

インタビュー時の鈴木さん①───今回あゆーむのホール用のイスをデザインされるときに重視した点はなんですか?

───とりあえずホールにたくさん入るということですし、本間さん(本間利雄設計事務所)ともデザインのコンセプトについて少しお話したんですが。
 やはり『白鷹らしさ』だとか、そういったものは求められたんですね。それで「『白鷹らしい』というのは何だろう?」という中で、朝日山系といいますか飯豊連峰の方までの山の連なり、あと最上川の流れ、そういったことから『連なる』や『流れ』みたいなもの、そのあたりが一応デザインのコンセプトになりました。
 イスをスタッキング(重ねること)するということや、持って軽いということなど機能面でも若干のデザイン変更がありましたが、できるだけコンパクトでありながら座ったときにゆったり感がある、そういったものをということで、単純に脚の幅全体を広げていくわけではなく、脚のラインは細めにしながら肘のところで肘幅をつけていくようにしました。
 この完成したホール用のイスは、全体の重量であるとかデザイン的な軽やかさというものを犠牲にしないで座り心地をあげていくという作業の中で生まれていったものです。
 もちろんホールとの相性というものもあると思いますので、その点もデザインの際は留意しました。


インタビュー時の鈴木さん②───苦労した点はなんですか?

───形のうえというよりは、スタッキングという重ねる機能が必要になりますので、すわり心地+重量+重ねる機能をうまく融合させなければいけないという点がありますから、その点が一番苦心した点です。

───今後このあゆーむのホールをどんな感じで使っていってほしいと思いますか?

───せっかくいい建物ですから、楽しいイベントはもちろん、音楽とアートで何かコラボレイトするようなものですとか。あとはロケーションというかあゆーむの周りの植栽もどんどんできてきているので、その外を使ったようなイベントも含めて、地元の人もさることながら、やはり町外からもたくさんいらしていただけるような、そういう場所になっていってほしいですよね。


*          *

 
 今日ご紹介できなかったお話もたくさんありますので、いずれまた別の形でもご紹介できたらと思います。

 鈴木さん、ご協力ありがとうございました。 
2009.06.05:siraayu09:コメント(0):[さむすぺ!]

『ダン活』アーティスト来訪③

◎白鷹町めぐり◎

初めていらした鈴木氏に白鷹町をもっと知っていただく為町内をご案内しました(^^)

町めぐり町めぐり町めぐり

まずは町内の小学校を2校ご案内しました。
元気な子供たちは鈴木氏のヘアースタイルにも興味津々。

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子供たちとはあいさつを交わす程度のふれあいでしたが、「素直で笑顔がいいね」とおっしゃってくださる方もいました。

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日本一のやなば『あゆ茶屋』にもお連れしました。
勇壮なこいのぼりたちもお出迎えです。
右の写真はやなばに降りて風に吹かれる鈴木氏。

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最後は荒砥駅からフラワー長井線に乗ってお別れです。
鈴木氏もビデオカメラを手に熱心に撮影されていました。

鈴木氏はとても物腰も柔らかく、笑顔の素敵な人でした(^^)
我が町のこともさらに良く知っていただけた二日間だったと思います。

12月の『ダン活』がより良いものとなるよう一層頑張っていきたいです!

2009.05.18:siraayu09:コメント(0):[さむすぺ!]