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宮内会長の「はだか参り」リポート

  • 宮内会長の「はだか参り」リポート
《平成24年仙台広瀬倫理法人会裸参りリポート》
                      H24.1.14 宮内 昭穂

今年の参加者は、
・いつも奥様が優しく付き添ってくれる米田世話人(申込、警察への届け出、準備等有り難うございました)
・昨年はもう嫌だと言っていたにも拘らず、打ち上げでは一番盛り上がっていた片山さん
・新婚にも拘わらず参加してくれた、胸毛の濃い(奥さんはこれに惚れたのかも?)山崎さん
・見かけに寄らず(失礼!)何事にも参加する、結構アクテイブな小嶋さん
・晒しに鉢巻姿がカッコ良くて(体型も貢献しています?)、知らない人の被写体になっていた芳賀さん
・紅一点、風邪気味、多忙にもかかわらず、あまりのかわいらしさ?(湯たんぽ代わり?)にKさんに抱きつかれていた藤原さん
・裸参りの御蔭様でMっ気があるかもと感じている私と裸は7名で参加しました。
他に
・裸参りの言い出しっぺであり、衣装の着方から、道中のお世話をしてくれた舘﨑さん
(心臓の持病のためドクターストップ、道々多くの知り合いの方から声を掛けられていて、体の、否、顔の広さを再認識致しました)
・影に日向に藤原さんのお世話と私達への激励と写真を撮っていただいた沼沢さん
・いつも夫婦漫才を聞かせてくれる米田夫人も甲斐甲斐しく御主人のお世話をされていました。
・総勢10名で参加と思っていたら、なんとサプライズ、さなぶりの店に扇相談役がいらっしゃっていて、それも予定より遅れた私達が来るのをなんと2時間も待っていてくださいました。感激でした。有り難うございました。

昨年と同様、芳賀さんの「花仙さん」に3時集合。昨年に続き2度目ですが、装束の着方が分からず、藤原さんの着付けを手伝うつもりできた舘﨑さんに男組の着替えを手伝ってもらい、
ホッカイロも足袋と腹に巻いた晒しの中に入れ、更に塗るホッカイロも塗って準備万端。
昨年、神社に着いてから、御祈祷を受けるまでの待つ時間がきつかったので、今年は早めにと思い、4時前に“気合いだ!気合いだ!気合いだ!”と元気に「花仙さん」を出発。
それが広瀬通り~一番町~定禅寺通り~晩翠通りと進むにつれて、「裸参りなんて誰が言い出したんだ」とか、それに乗った自分を恨んだりと意気消沈しかけてきた頃、クロワッサンの店の前に通りかかるとなんと宮田さんが出迎えてくれて、激励、差し入れを頂き、元気復活。さらに旧48号線~大崎神社と約40分弱の行進でした。
参道の階段を登っていくと私達の後ろに、他の団体は見当たらず、「今年はラッキー」と喜んだのもつかの間、階段の中頃でストップし、そこから地獄の始まりでした。会社が休みのため他団体も早く参拝したようで、なかなか前に進まず、止まっていると寒さで体がガタガタ震え、手足指はじんじん、「もうこりごり」と誰もが思ったはず。しかし、同じ寒さの中で健気にじっと我慢をしている福田組の子供達に励まされ、さすりあい・抱き合い・提灯の抱え込みなどなどで、1時間ほど何とか耐え忍び、やっと昇殿し祈祷、祈願。広倫の発展と会員皆様のご健勝・ご多幸、更に早期復興、良き年になりますように、世界平和・・・を祈願するつもりでしたが、寒さと時間的にもそんな余裕もなく、頭を下げ、お祓いを受け、お神酒を頂いているうちに終わってしまいました。(寒さのあまり、お神酒をお代わりした仲間がいたとかいないとか・・・。)でも、神様には私達の“年寄の冷や水”の思い・願いは通じていると信じています。
祈祷・祈願終了後、御神火回りの順番待ちで、また、待機。結局、御神火回りを始めたのが7時ちょっと前。御神火の回りは人だかり。その内側を右回りするのですが、福を着ていない裸体の私達には熱すぎて、火に近い体の右側は火傷しそう。太陽の周りを自転しながら公転する地球のごとく、くるくる回転しながら御神火の回りを3度回り、終了。火傷しそうな熱さから解放されて、ホッとするもつかの間、その反動で、雪が降り始めた寒さは、更に体に応え、更に更に、行く時「帰りはここで甘酒をおごっから」と舘﨑さんお勧めの庄子屋醤油店では甘酒売れ切れと試練は続き、愚痴を言う元気もなく、最後の気力を絞って厚生病院裏に待機してもらっていたタクシーに到着。予定遅れで1時間以上待たされても、文句を言わず、「大変だったね、車、温めておいたから」と言う運転手さんが「たむら まさかず」に見えるくらい、嬉しかったこと。そして、天国のようなタクシーで「花仙さん」に無時帰還。脱兎のごとく、着替えを抱えて、近くの銭湯「駒の湯」へ。手がかじかみ、凍える指では、わらじは脱ぎ難く、悪戦苦闘してやっとの思いでお風呂に。裸になってからの描写はプライバシーの問題、広倫の品格?を疑われますので割愛しますが、湯船に浸かっていると初めは痛く感じるのですが、次第に痒くなり、そして、「あ~あ、幸せ」となるのです。あれほど嫌がっていたK氏曰く「この幸せのために裸参りをしているみたい」 風呂から上がり、時計を見るとなんと8時。もう1時間以上予定が遅れ、急ぎ、さなぶり(この言葉御存じですか?)会場の焼き鳥「みうら」へ。そこにはなんと我らが扇相談役が。聞くところによると2時間も、酒も飲まず、じっと我々の無事到着をお待ちになっていたとのこと、本当に感謝申し上げます。
さなぶりがどんなだったかは、参加者を見ればわかると思いますが、皆様の想像の通りであります。紅一点のH嬢を挟んでK氏とT氏がライバル心を燃やし、丁々発止のやり取りは、それはそれは、今は亡きてんや・わんや(知ってます?どっちがてんや?)を彷彿とさせる、素晴らしいもの?(呆れるもの?)でした。利府から参加のYご夫妻も負けじとばかりに、参戦し、そこにO相談役の、落語家以上の、間髪いれない○洒落が混じり、そして、新婚のY氏が役人にしておくには勿体ないような鋭い一撃を。そんなやり取りを、H嬢は笑顔を絶やさず、優しいまなざしで、せっせと芋焼酎「黒甕」のお湯割りを皆さんの為に(勿論、一番多くは自分の為に)お造りされていらっしゃいました。それはまるでやんちゃな悟空達を掌の上で遊ばせている御釈迦様のようでした。そして、その隣でアクテイブなO氏も楽しそうに眺め、また、カッコいい被写体になっていたH氏と今日中に仕上げなければならない仕事があると言いながらも参加してくれたNさんは、「Nさんの兄貴と俺、同級生だった」事が最近分かったと言いながら、端の方でまるで兄妹?のような雰囲気でおしゃべりしていました。そんな楽しい時間も10時を過ぎ、仙台駅前清掃があるからと、後ろ髪を引かれる思いでお開きになり、帰途に就きました。
 年寄の冷や水と言われながらも、「ハイ」の精神で果敢に挑戦する姿勢と楽しむ時はばかになってとことん楽しむ姿勢は、頼もしく、羨ましい限りです。これがあるから、裸参りも続けられるのでしょう。是非、来年は皆さんも参加しましょう!

2012.01.23:米田 公男: