社団法人庄内中央青年会議所
▼未来の郷土のために、今、新たなる挑戦 〜NEW POWER 庄内中央〜
理事長所信
社団法人庄内中央青年会議所
第23代理事長 齊藤 薫
〜はじめに〜
国の推し進める三位一体改革や市町村合併など、我々を取り巻く環境は大きく変化しようとしています。その中、社団法人庄内中央青年会議所はこの地に余目青年会議所として発足し、本年23年目を迎えることになりました。以来、諸先輩方の情熱を継承し、この地域を創造し活動を続けてきました。しかし、近年の会員の減少とともに、以前ほど単独での事業に力がなくなり、JC活動にもひずみが来ていることは否めません。これまで以上に充実した事業を展開するには、会員拡大とメンバーのスキルアップが不可欠と思います。本年度もこの問題に真剣に取り組んでいきます。
〜ものの豊かさから真の心の豊かさへ〜
戦後の焼け野原、「明るい豊かな社会」づくりを掲げ青年会議所が発足しました。そのころの日本は敗戦のショックと充分な食料もなく、その日の暮らしで精一杯だったと聞いております。そんな日本を何とか元気にしたいとの想いから、熱い情熱を持った青年が集いJC活動が始まりました。当時の「明るい豊かな社会」とは貧しさからの脱却、多くのものを得る事に依存したものだったように思います。その日本が高度成長を遂げ、そしてバブル経済をつくり上げました。その反面、環境破壊や自然崩壊などそのことで失ったものもたくさんありました。その中でも近年、子供に関した信じがたい事件や暗いニュースが連日のように報道されています。「子供は社会をうつす鏡」とよく耳にします。人間相互の相手を敬う気持ちや道徳心に大きな変化を感じざる終えません。もう生活するのに必要なものは整いました。『ものの豊かさから真の心の豊かさ』を求め活動していきましょう。
〜共に活動する仲間〜
会員の拡大が上手くいきません。実感のわかない景気回復と不安定な社会情勢の中、この課題を解決することは大変です。しかし、今後のLOM運営をしていくうえで、効率性や個人にかかる負担を考えれば、避けては通れない問題であります。拡大にあたっては、まずメンバーである私たちが、地域づくりの中心的存在であるということを自負し、今何をしなければならないのかを持論し、魅力ある事業を展開していく必要があると思います。また、それらが本当の価値があるものでなくてはなりません。過去を振り返って見ると青年会議所は多くの優れた人材を政治・経済・地域に輩出してきました。今まさに諸先輩方の作られた歴史に感謝し、JCメンバーである事を誇りをもって、会員拡大に努力していきましょう。
この地域には活力あるまちづくりをめざしている団体・サークルが他にもたくさんあります。同じ志しをもちながら協力し合わないのは、不自然なことと思います。目的意識が共通する事業であれば、JCからも連帯を呼びかけ、共に活動していきたいと思います。
〜青少年の育成〜
昨年の事業で、小学校高学年を対象とした、学校の完全週五日制について親子討論会とアンケートを実施しました。本来、ゆとりを持ち自ら考える力を養う目的でスタートしたものの、習い事や当初計画しないはずの第2・第4土曜日の休日まで、スポ少の練習や試合が入り、理想通りにゆとりが与えられたとは言えない状況でした。その反面、時間を持て余してる子供もいました。子供は本来大きな夢を持ち、吸収する能力に優れています。この時期にさまざまな体験をすることは、将来多くの財産として心に残るものと考えます。多くの可能性を秘めた未来のリーダー達に、JCだからこそ可能な事業を体験させたいと思います。
国技である通じて勝負の厳しさや相手を敬う心、また礼儀を重んずる精神を伝えていきたいと始められた、わんぱく相撲も今年で19年目を迎えることになりました。また今年は山形ブロック大会を当LOMで担当することになりました。相撲連盟の方々と一致団結し合い、そして全国大会出場を目指して頑張りましょう。わんぱく相撲を通じて青少年の育成に貢献していきます。
最近、若年層の政治への無関心が社会的に問題になっております。今年度は市町村合併で枠組みが大きく変わろうとする年です。未来を担う若者が、自分たちの地域を創造し、まちづくりに提言できる場を提供していきたいと思います。
〜むすびに〜
何かと忙しい毎日を送っているメンバーも多くいます。JCに入会するきっかけは皆さまざま、また価値観も違えば得意な分野も皆違うものと考えます。共通することは、JCで学びたいとする高い志し、また地域をおもう情熱ではないでしょうか。その仲間が集い議論をたくさんして、気持ちが一致し行動をおこしたとき、魅力ある事業が展開できるものと思います。
最後に、JCにいるだけではもったいないと思います。いろんなJC活動をたくさん経験して、自らの将来の財産にしていきましょう。JC活動は誰のものでもない、自分自身のものなのですから。
2005.04.26:shonaijc
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