獅子宿

▼診断の結果

皮一枚でつながっていた破損部分をべリべりと剥離して切断いたしました。栃の木の特徴である縦縞状の繊維組織が見受けられこれは恐らく栃材を使用しているなと推測しました。顎の金属の支柱部分は補強の為か、ほうの木を継ぎ足しておりました。釘なども見られ何回か補修されたのかもしれません。この破損場所を接着する訳ですが、永久に隠居するというお話も聞いておりますので、金属ビスと接着剤による固定にとどめようかと思います。勿論仕上げは布を張り補強して漆を施します。結構大変です。

●2005.08.26
●獅子彫人
編集


コメントを書く
記事へ
HOME

shishiyado

powered by samidare